よさこい祭りに欠かせない「鳴子」を約140点展示

踊り子の舞に華を添える“鳴子”。記念すべき第1回よさこい祭りに使われた貴重な鳴子が話題を呼んでいる。

高知市の高知よさこい情報交流館で、企画展「いろんな鳴子展」が開催されている。

色とりどりの鳴子が並ぶ「いろんな鳴子展」
この記事の画像(11枚)

会場には、「よさこい大賞」を受賞したチームに贈られる長さ80cmの金色の鳴子や、大阪のよさこいチーム「夢源風人(むげんかじぴとぅ)」が特注した総重量2.5kgのメタル鳴子など、約140点が展示されている。

大賞を受賞したチームに贈られる金色の鳴子も展示

石井愛子アナウンサー:
ショーケースには、第1回よさこい祭りの時に使われたという貴重な鳴子が飾られています

これは、1972年に亡くなった高知市の漆職人・安藝彌太郎さんがデザインした鳴子。
赤と黒の2色で、今より一回り以上大きく、少し丸みを帯びている。

左:漆職人・安藝彌太郎さんがデザイン

鳴子に凝縮された父親の漆器仕事

息子・安藝眞一さん:
どこにも見つからなくて、諦めかけていたら、家内が仏壇の奥の方から見つけてくれましてね

こう話すのは、彌太郎さんの息子・安藝眞一さん(85)。
30年ほど前から父が初めて作った鳴子を探し続けていた。

探し続けた父親の鳴子

父・彌太郎さんは、実は黄色が入った3色のデザインも考えていて、当時、美術大学に通っていた眞一さんに意見を求めていた。

息子・安藝眞一さん:
色も形もバランスが良くて、文句がないので、このままの状態で制作してくださいと返事をしたことがあります

漆の色にない黄色を入れるのは、当時としては画期的なアイデアだった。

息子・安藝眞一さん:
自分(父・彌太郎さん)が漆器の仕事、命みたいなものを続けていかないかんという思いがあったでしょうね。それがずっと鳴子に凝縮されている

3色の鳴子は第2回から使われ始め、今の時代にも受け継がれている。

受け継がれる3色の鳴子

息子・安藝眞一さん:
(よさこい祭りが)これだけ広がるとは、父も全然想像もつかなかったと思います。それは、やっぱり踊る方の力。あれから鳴子もいろいろ変わりましたけど、原点としては、漆塗りの3色の鳴子というのは変わっていないので、毎年たくさんの方々が踊っていますけど、その方々に見てもらいたいですね

鳴子の原点に出会える企画展「いろんな鳴子展」は、5月25日まで開かれている。

(高知さんさんテレビ)