パラパラ漫画を進化させた描いた絵と現実が交錯する動画がTwitterで公開され、話題になっている。

動画は紙に絵を描いているところから始まる。

紙をさっとずらすと、なんと紙の中の人物が倒れてしまった。

描かれたバケツに落とされて怒る絵の人物。

なんと、自分が入っている紙を破って丸めた絵の人物。その紙玉を蹴ると……

紙が絵から出て飛んでくる!

この後もやりとりは続き、意外な結末を迎えて動画は終了。紙の中の2次元世界と現実の3次元世界をユーモラスに飛び越えた、斬新なアイデアの作品だ。
一同:
すごい!
佐々木俊尚:
よくできてるね。要するにコマ撮りアニメ?一コマずつ全部書いて……。これ結構長いじゃん。相当時間掛かるよね。

かなりの労力を費やしたことが想像できるこの作品。NG映像もあるという。絵の書き間違いや撮影のミステイクかと思いきや……。

こちらはOKシーンとして採用された絵の中の人物がバケツを倒して机を水浸しにする場面。どんなNGがあったのか?

バケツの蹴り方が悪かったのか、バケツが紙から飛び出し、水浸しになった絵の中の人物は滲んでしまった。
このように制作過程のNGではなく「絵の中の人」や「手」を俳優に見立ててNG番組風にしたアイデア作品となっている。動画によると、登場人物たちはみんなで打ち上げに行くほど仲がいいとのことだ。

佐々木:
すごい。よく考えてるなあ。見たことないコンテンツですね。
米川一成取材撮影部長:
クオリティ高いですよね。
鈴木康太(ギズモード・ジャパン編集長):
構成力もすごい。
海老原優香アナウンサー:
9万リツイート、16万いいねを超えています。そりゃそうなるわ~!ってくらいのクオリティですよね。
この動画を作ったよしもとクリエイティブエージェンシー所属のお笑い芸人。コンビ「魂の巾着」の本多おさむさん。(一枚目の写真左)
制作期間は3週間ほど。2週間程で描いて、1週間で声入れや細部の修正を行った。500枚ほども絵を描き、827枚の写真を繋いで動画にしたという労作。
本多さんはもともと絵が好きだったそうだが、パラパラ漫画を書くには鉄拳さんが存在は大きく、画力では太刀打ちできないということでこのアイデアに至ったとのこと。この他にもパラパラ漫画作品を複数制作し、人気を博している。
佐々木:
そのうち「これを使ったCMを作りたい」って電通かなんかから言ってくるよ。
海老原アナ:
ありそう!面白いもんな~。私、テーブルから落ちてくっつくのが好きでしたね。
佐々木:
新しい才能もコンテンツもSNSから生まれるなって思いますね。テレビの世界に引っかからないところで面白いものが出てきてる。

(執筆:FLAG7)