約400種、1万4000点を展示する四国最大級の水族館

香川・宇多津町にある四国最大級の水族館。生き物の見せ方やロケーションにもこだわり、独自の魅力満載で、子どもから大人まで楽しむことができる。

森夏美アナウンサー:
来た来た来た! ちかーい! ボールで遊んでます。おいでー。かわいい!

2020年6月に香川・宇多津町にオープンした四国水族館。約400種類、1万4,000の生き物を楽しめる四国最大級の水族館。

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ここには、子どもから大人まで楽しめる工夫がちりばめられている。
四国水族館は、太平洋ゾーンや瀬戸内ゾーンなど、生き物が生息する場所ごとに館内を6つのゾーンに分けている。

森夏美アナウンサー:
こちらが、四国水族館の中で1番大きな水槽。私と比べてみても、その大きさ分かりますよね。まるで海の中にいるみたいな気分です

ツバメウオやアジなど、四国沖を流れる暖流「黒潮」を回遊する約20種類の魚が入る「綿津見の景」。
高さ約5.5メートル、幅約11メートルと四国最大級の大きさを誇るダイナミックな水槽となっている。

訪れた人:
見たことない、この大きさ。海って感じがする

訪れた人:
すごくきれいで「絵」みたい

こだわりの「見せ方」や「ロケーション」

森夏美アナウンサー:
四国水族館のマスコットキャラクターにもなっているシュモクザメの水槽。魚を下から見上げるのは初めてですが、神秘的で新たな発見ができそうです

四国水族館のこだわりの1つが、生き物の「見せ方」。
「神無月の景」は、T字になっているシュモクザメの頭の形を下から眺める作りで、普通は見られない角度からサメの生態を観察できるようになっている。

こうした作りの水槽は、アクリル板に水圧がかかりやすく、作るのが難しいため、全国的にも珍しいという。

次のこだわりは、「ロケーション」。夕日に照らされた穏やかな瀬戸内海をバックにイルカが泳ぐ。海際にある四国水族館だからこそ楽しめるロマンチックな景色。

四国水族館・松沢慶将館長:
水生生物をきっかけに、お客さまの好奇心やロマン、居心地の良さが広がるようなサービスを提供できるようなところでありたい。幅広い年齢層に、それぞれの楽しみ方を見つけてもらえるような工夫を凝らしている

少し変わったアクティビティもこだわりの1つ。

森夏美アナウンサー:
棒の先についているのはアジのエサ、オキアミを凍らせたもの。これを水槽の中に入れると、魚がオキアミをつつく振動が伝わってくる

コロナ対策で「営業時間延長」 分散来館狙う

楽しいだけではない、2020年ならではのポイントが、新型コロナウイルスの感染防止対策。
入館前の体温測定や施設の定期的な消毒はもちろん、3密を避けるため、同時に入館できる人数を制限している。

さらに夏には、生き物たちを幻想的に照らす夜の水族館をオープン。営業時間を3時間延長することで、館内の人口を分散させる狙いもある。

四国水族館・松沢慶将館長:
焦らず、都合や体調に応じて来てほしい。来館する際は、必ずマスクの着用をお願いしたい

訪れた人:
魚が好きなので、ずっと楽しみにしていた。無事オープンしてよかった

訪れた人:
瀬戸内の魚がいっぱいいて、とてもきれいだった

空の水槽を楽しいスポットに

新型コロナの影響で、当初の予定から3カ月遅れの全面オープンとなった四国水族館。
さらに、鳥インフルエンザの影響も…
鳥類に属すペンギンの展示を取りやめたのだ。

そこで、ユニークな試みが行われた。
空になったペンギンの水槽のガラスにチョークで模様を描く1人の女性。高松市在住で「抽象作家」として活動するアーティスト、kuromaさんらによるペンギンの水槽を使ったアート作品の制作風景。

香川県内で鳥インフルエンザが発生した11月以降、水族館では、ケープペンギン15羽の展示を取りやめていて、空になった水槽を少しでも楽しいスポットにしようと企画された。
水槽には、善通寺市にアトリエを持つ岡山富男さんが制作したキリンのオブジェも設置。
ペンギンの展示再開を「首を長くして待つ」ことを表現している。

抽象作家・アーティスト kuromaさん:
ペンギンが鳥インフルの影響でいないという、少し悲しい雰囲気が漂っていたので、皆さんの心が少しでも楽しくなるような気持ちを込めた

ペンギンの展示は当面の間、中止される予定で、ペンギンが帰ってくるまでは、アート作品が水槽を彩る。

四国水族館・松沢慶将館長:
水族館がこうあるべきという固定概念を覆し、水族館の殻を破った存在、今までの水族館が提供してこなかったサービスを提供していきたい。30年たった時に、「水族館って、四国水族館ができたときから流れ変わったよね」と言われるようになれたらいい

独自の魅力満載の四国水族館。新たな水族館の楽しみ方が見つかるかもしれない。

(岡山放送)