福島県磐梯町の水路で、100年生きるともいわれる希少な「カワシンジュガイ」が確認されています。住民の手入れで良好な環境が守られ、町では調査やイベントを通じて生態や魅力を伝える取り組みが進んでいます。
■100年生きる貝の発見
磐梯町では、国と県の絶滅危惧種で町の天然記念物にも指定されている「カワシンジュガイ」が農業用水路で確認されています。
田んぼ脇の水路や砂礫質の底をもつ水路などに生息し、調査では70〜80歳ほどとみられる長寿の個体も見つかりました。NPO法人「おーでらす」では識別番号をつけ、生態調査や繁殖試験を進めています。
■ヤマメがいないと…
磐梯町でカワシンジュガイが見つかる理由の一つは、住民が日常的に水路を手入れし、泥がたまりにくい環境を保ってきたことです。町のネイチャーイベントでは生態が紹介され、子どもは貝から放出されヤマメのエラに寄生して成長するという特徴も伝えられました。
■認知度アップへお菓子も
町民アンケートでは「カワシンジュガイを知っている」と答えた人は9%にとどまり、認知度はまだ低い状況です。
イベントでは貝殻の型を使い、竹炭を混ぜて作ったお菓子も販売され、参加者からは「面白い変な生き物だと思った」「こうした小さな生物が生きられる環境は少なくなっている。大事にしていきたい」といった声が聞かれました。
今野代表理事は「希少な生き物が身近にいることを感じてほしい。長く守り続けてきた磐梯町に誇りを持ってもらえたらうれしい」と話します。
自然豊かな磐梯町で、新たな人気者が誕生しそうです。
