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木村拓也キャスターが、40年以上中国社会を見続けてきたジャーナリストの中島恵氏と対談し、「キャベツを使わない本場の回鍋肉」や「1個25万〜40万円のクマの手」など、日本で広がる「ガチ中華」の知られざる実態と裏側に迫った。
本場・四川では「キャベツ」を使わない? 日本の回鍋肉とのギャップ
日本の回鍋肉(ホイコーロー)といえば甘辛いタレとキャベツの組み合わせが定番だが、中島氏によると、本場である四川省の伝統的な回鍋肉では、「葉ニンニク(ニンニクの葉)」を使うのが代表的なスタイルだ。
味付けも日本で一般的に食べられている回鍋肉とは異なるという。日本に来た四川出身者が日本の回鍋肉を食べると「こんなのホイコーローじゃない」と驚き、がっかりすることもあると中島氏は語った。
また、中国は広いため地域によって食文化も異なる。上海や北京では回鍋肉自体があまり食べられない一方で、四川以外ではキャベツを入れる地域もあると中島氏は話す。
1個25万〜40万円! 中国富裕層が日本で食べる「クマの手」の真相
高級中華の食材として知られる「クマの手」料理について、中島氏によると、中国国内ではクマが保護動物に指定されており、クマの手の流通や取引は厳しく規制されている。
一方、日本では流通が認められているクマ肉を使用した料理を提供できるため、中国国内では味わう機会がほとんどない珍味として注目されているとのことだ。
たとえば、日本の不動産を購入するような中国富裕層が来日した際、宴会のホストが「ちょっとした見栄やおもてなし」として予約注文するケースがあるという。こうした場合は、猟師から直接クマの手を買い付けるが、中島氏によると、価格は1個25万〜40万円ほどにも上る。
中島氏は、この料理について「美味しさというよりも、飾りや話題性、ステータスとして出される料理」だと述べている。
池袋の聖地から「回転火鍋」まで…激化するガチ中華のトレンドと淘汰
中島氏によると、現在、在日中国人は約93万人に達し、その約3分の1が東京に集中している。池袋には、ビル1棟丸ごと「ガチ中華」の店舗が入る場所も存在する。
ガチ中華のトレンドについて、中島氏は「誰かが流行らせると一気に真似をして市場が飽和する」という中国特有のビジネススピードが日本にも持ち込まれていると解説。お得感から広まった「ランチバイキング」や、日本の回転寿司文化を取り入れてレーンに具材を流す「回転火鍋」などのトレンドが生まれていると述べた。
一方で、現在は多様な店舗が乱立し、競争が激化している。今後は淘汰が進み、日本人に支持される店や特色のある店が少しずつ定着していくだろうと中島氏は予測している。
【執筆:フジテレビ報道局ニュースコンテンツ部 羽山 寛】

