エビやアナゴなど食欲をそそる天ぷらが山盛りになった天丼に揚げたてジューシーな巨大チキン。
今、そんな人気グルメが大ピンチに直面しています。
油でカラッと揚げられたのは台湾で親しまれるザージーパイ。
鶏肉を開いて大きくたたいてのばし、香辛料入りのタレに漬け込んでカリカリに揚げた“台湾スタイルのから揚げ”です。
そのサイズは顔と比べても同じくらいの大きさです。
横浜中華街で人気の「横濱炸鶏排」は、特大ザージーパイの食べ歩きを楽しもうとテークアウトする人などでにぎわっていました。
購入客からは「うまっ!」「めっちゃデカい。意外とこの大きさにしてはペロッといけそうですね」といった声が聞かれました。
しかし、店主は頭を抱えていました。
横濱炸鶏排・五十嵐智副社長:
本当に油は驚くくらい上がっていますね。(前年比)130%台になっている。
業務用食用油の卸売価格は2026年の春から約1割上昇。
まさに死活問題です。
さらに「ムネ肉はほとんど国産しかなく、以前からずっと値上がりはしているので“ダブルパンチ”ですよね」といいます。
ザージーパイに使われるのは仕入れ値の高い国産の鶏胸肉。
輸入肉には頼れない中、仕入れ値は2025年から約3割も上昇したといいます。
このため、8年目の創業時には500円だったザージーパイの価格をついに10月、700円にまで上げざるを得なかったといいます。
横濱炸鶏排・五十嵐智副社長:
本当に厳しい。ただお客さまには極力ご負担をおかけしたくないので、利益を圧縮せざるを得ない。
食用油高騰の影響は日本食にも及んでいます。
揚げたてサクサクの天ぷらです。
大きなアナゴや新鮮な野菜など旬の食材が山盛りの天丼に、サクサクプリプリのエビ天など人気の具材をたっぷり味わえる天ぷらの盛り合わせ。
お客さんの6割が外国人観光客だという「天麩羅秋光」。
アメリカからの観光客:
デリシャス!
中国からの観光客:
ベリーグッド、テンプラ。愛してるわ!
海外からも人気を集める日本の味ですが、天麩羅秋光・岸司店長は「油も高騰して例年よりも倍以上になっている。(一斗缶は)単価2000円から4500円まで上がった。天ぷら屋なので、必ずないといけない油なので商品の価格にも影響しますし」と話します。
以前は2500円だった一番人気の天丼を2026年、3300円にまで値上げ。
2900円だった天ぷらの盛り合わせも3770円まで引き上げたといいます。
店主は、現状の価格で何とか踏みとどまるため、安い仕入れ先を探し大量仕入れをするなど油のコストを抑える工夫を続けていく考えです。
