長野県民おなじみの味、スギヨの「ビタミンちくわ」を使った新商品が、10月1日に発売されました。長野県飯田市の食品加工会社が開発した商品で、きっかけは卵の価格高騰と能登半島地震でした。
■「県民おなじみの味」の新商品
ほどよく焼き色がついたちくわ。
石川県七尾市の水産加工品メーカー「スギヨ」が作る、長野県民おなじみの味「ビタミンちくわ」です。
このちくわの中に「あるもの」が詰められていきます。
入っていたのは、サラミ。
ビタミンちくわにサラミを入れた「ビタちくサラミ」です。
(記者リポート)
「ビタちくとサラミのおいしさがこの一本にしっかりと凝縮されていて、それぞれ単体で食べるよりも味がしっかり感じられます」
■主力商品は「もうたま卵」
作っているのは、飯田市の食品加工会社「ちさと東」。
味付けした煮卵「いちど食べたらもうたま卵」を主力商品とする会社ですが、なぜ「ビタちく」を使った商品を、作り始めたのでしょうか。
ちさと東 営業部・牧野九十九部長:
「鳥インフルエンザによる鶏卵価格高騰のあおりを受けて、製造ラインが空いたのが一つの理由。(仕入れ値が)単純に1.5倍以上値上がりした」
■新商品の背景に「卵の価格高騰」
開発の背景にあったのは、「卵の価格高騰」です。
「JA全農たまご」によりますと、9月のMサイズ1kgあたりの平均卸売価格は298円。
2024年以降、右肩上がりに価格は推移していて、今も高値は続いています。
ちさと東では、売り上げの約8割が主力製品の煮卵「もうたま卵」です。
卵の価格高騰が続く中、煮卵に次ぐ、新たな商品を売り出せないかと模索していた時に、出会ったのがスギヨの「ビタミンちくわ」でした。
■地震で生産ストップ…「後押しを」
ちさと東 営業部・牧野九十九部長:
「能登半島地震でスギヨさんがビタミンちくわを製造できなくなった時、何か盛り上げに一役買える新商品ができないか」
2024年の元日に発生した能登半島地震。
石川県七尾市のスギヨの本社工場も大きな被害を受け、「ビタちく」の生産がストップしました。
震災後、スギヨと共通の仕入れ先から、「ビタちく」の生産を後押しする商品を作れないかと相談され、考案したのが今回の「ビタちくサラミ」でした。
2024年7月ごろから、商品開発を始め、2026年3月ごろに商品が完成。
ちくわは、スギヨの本社工場から仕入れたものを使っています。
ちさと東 営業部・牧野九十九部長:
「(ちくわの中に何か入れたい)チーズだとありきたり、野菜だと形をそろえるのが大変。(思いついたのが)魚肉の反対で畜肉のサラミ」
■ちくわとサラミのうま味を凝縮
ちくわとサラミ、それぞれが持つ本来のうま味を感じてほしいと、追加の味付けはしておらず、茶色く見えるのは、加熱殺菌の際にちくわのだしなどが染み出したためということです。
ちさと東 営業部・牧野九十九部長:
「ちくわとサラミのうま味がギュッと凝縮された、一体化した味。お酒にぴったり、お弁当やドライブ、食べ歩きにもお使いいただける商品。スギヨさんの商品に対するこだわりと共に、しっかりと全国に販売できたら」
「ビタちくサラミ」は10月1日から、県内の一部のスーパーや、飯田周辺の直売所(飯田・豊丘)などで販売を始めています。
