冬が一歩ずつ近づきつつある中で恋しくなるのが、グツグツと煮込まれる鍋料理。
しかし今、店を悩ませているのは、だしをとるために不可欠な昆布の高騰です。
取材班が訪れたのは、東京・銀座にあるちゃんこ鍋居酒屋。
元力士の玉海力さんがプロデュースするちゃんこ鍋が看板メニューで、そのだしには北海道利尻産の昆布がたっぷり使われています。
しかし、ちゃんこ鍋に欠かせないその昆布が今、高騰しているといいます。
ちゃんこ玉海力・河邉佑太郎取締役:
昆布だと大体1.5倍ぐらいは値段が上がっている。
水産庁の調査では、国内の主要漁港での干し昆布の卸売価格は2025年、最高値を更新。
要因は海水温の上昇などで昆布の生育に不利な状況が生じ、生産量が減少したことなどです。
この店では、和食作りに欠かせないもう1つのだし、かつお節の仕入れ値も上がっているといいます。
一方、鹿児島・枕崎市で23日に開かれたかつお節を入札する販売交流会「さつま鰹節類販売交流会」。
業者を苦しめているのは、原材料である冷凍カツオの高騰です。
この日の競りでは、1kg当たりの平均価格が393円70銭と過去最高値を記録しました。
関係団体によりますと、高騰の要因はエルニーニョ現象などの影響による世界的な不漁です。
目の前に迫る本格的な“鍋シーズン”。
だしをとるのに欠かせない昆布やかつお節の高騰に、ちゃんこ店はまさに土俵際で踏ん張り続けています。
ちゃんこ玉海力・河邉佑太郎取締役:
基本的には、原材料は値上がりしても我々は値上げとかは考えずにこのまま続けていく。光熱費とか少しでもほかの部分で抑えられるところを抑えてなんとか工面したい。
