去年は記録的大雨、今年は地震…、と2年連続で被災した八代市立龍峯小学校の運動会が先週末、開かれました。学校のグラウンドが使えない中、開催場所に選んだのは
〈地域の公園〉。笑顔と涙の運動会に密着しました。
【開会の言葉 1年 藤川 晴基くん】
「いつもの運動場は使えないけれどこの大好きな公園がきょうはぼくたちの運動場です」
「きょうはこの公園が、ぼくたちの運動場」。
地震以来、聞こえなくなっていた子どもたちの元気な声が久しぶりに『龍峯』の山々に響きました。
八代市北部にある龍峯校区は、去年8月の記録的大雨で土石流が発生し多くの住宅が被災したほか、龍峯小学校もグラウンドや校舎が浸水被害に遭いました。
そして今年7月。
震度6強の揺れを観測した八代市。
龍峯小は再び被災しました。
グラウンドには、大きな地割れが走ったほか、校舎も亀裂が入るなど被害は甚大で、立ち入ることができなくなりました。
2学期からはおよそ4キロ離れた宮地小学校を間借りし授業をしています。
【4.5.6年生】
「お父さんお母さん、地域のみなさんそして、龍峯小学校、見ていてねー!」
こうした中、運動会の開催場所に選んだのは龍峯小のすぐ近くにある、『龍峯やまびこ公園』です。
現在、授業を行っている宮地小ではなく自分たちの校区で開催することで〈地元の人たちにも来てほしい〉、そして〈元気を届けたい〉、そんな思いで決めたといいます。
【地域住民】
「ここで開催されると聞いたときは
〈ああよかった〉ってみんなで言っていた」
【地域住民】
「子どもたちが一生懸命しているから応援に来た」
【孫を応援(宇城市から)】
「感無量というか。去年は水害で大変だったし今年は地震で(校庭が)使えなくて。
でも子どもたちが元気にいろいろ活躍しているのでこちらも元気が出てくる」
学校のグラウンドに比べると決して広くはない公園を運動会ができるよう整えてくれた職員やPTA、地域の人たちへの感謝を込めて…。
全校児童51人が全力で躍動しました。
そして、恒例の『龍峯音頭』。
児童と地域の住民が輪になって絆を深めました。
度重なる災害を経験してもなお負けじとがんばってきた子どもたち。
いつもとは違う、〈特別な運動会〉をやり遂げたその顔には笑顔と涙が入り交じりました。
【6年 佐々木 月愛さん】
「いろいろな人に助けてもらって、いろいろな人に支えてもらったから、その気持ちを伝えることができたかなって、それで、うれし泣き」
【6年 藤川 健斗さん】
「〈勇気とか感謝を伝えよう〉〈みんなを元気づけよう〉と思ってやった。〈ちゃんとやれたな〉という達成感がすごい」
【八代市立龍峯小学校 服部 利恵 校長】
「いい子どもたち、職員、保護者、地域なので、被災したことは大変だったが、自分の中では〈日本一の学校〉そして〈日本一幸せな校長〉だと思う]
「運動会ができたぞ!運動会ができたぞ!」
傷ついたふるさとにこだました子どもたちの元気な声は〈復興〉に向けて何よりの〈エール〉となりました。
「みんな元気 龍峯龍峯!みんな大好き 学校学校!大雨、地震 負けない!」
