シリーズ「秋の味覚」。今回は、鹿児島県内ではまだ珍しい野菜「マコモダケ」を紹介する。旬を迎えている霧島市の生産者を取材した。生でも食べられ、アスパラガスのようなサクッとした食感が特長だという。
霧島市国分上之段の棚田で栽培
霧島市国分上之段の山あいにある棚田。ここで植えられているのがマコモダケである。名前に「タケ」とつくが、キノコではなくイネ科の野菜だ。米と同じように水を張った田んぼで育て、収穫の時期は秋となる。

約15年前から栽培を続けているのが、佐々木利則さんだ。収穫するのは、根元の膨らんだ部分である。
生でもおいしい くせのない甘み
食べ方について、佐々木さんは次のように話す。
「皮をむいて、白いところが出るので、そこを食べる。生でも食べられる。生でもおいしい。元々の味がついていないから、かめば甘みが出てくる」
マコモダケは、くせがなく、ほんのりと甘みがあるのが特長だ。アスパラガスのようなサクッとした食感も楽しめる。天ぷらや炒め物、肉巻きなど、さまざまな料理に合うという。
耕作放棄の棚田活用や景観保護にも
佐々木さんは、耕作放棄となっている棚田の活用や、農村の景観の保護にマコモダケの栽培が役立つのではと考えている。
「(マコモダケの栽培は)手作業が多くて。稲を作るのが大変な田んぼには合っている。風景的にも(田んぼが)荒れているよりは水を張って良いなと。カエルなども多くて」

稲作が難しい田んぼでも水を張って育てられることから、地域の風景を守る取り組みとしても注目できそうだ。
販売は10月いっぱい
佐々木さんのマコモダケは、霧島市や鹿児島市の物産館などで10月いっぱい販売される予定である。旬の時期は限られるため、気になる人は早めに店頭をのぞいてみてはいかがだろうか。
【動画で見る▶【今が旬!秋の味覚】田んぼで育てるマコモダケ 霧島市 】

