10月10日から12日にかけて愛知県・邦和みなとスポーツ&カルチャーで行われたフィギュアスケート・中部選手権。男子は山本草太、女子は山下真瑚が優勝した。
中部選手権で西日本選手権への出場権を獲得したシニア・ジュニアの選手たち、そして全日本ノービス出場を決めた選手たちを特集する。
【シニア男子】山本草太が6度目の勝利
シニア男子は、出場した上位6名が西日本選手権への出場を決めた。
優勝は、6度目の勝利となった山本草太(26)。昨季、ミラノ・コルティナ五輪への切符を懸けた勝負の全日本選手権で結果は5位だった。
夢舞台まであと一歩届かなかったものの、ISUチャンピオンシップ大会である四大陸選手権に出場し、自身初の銅メダルを獲得した。
心新たに迎えた今季は、夏の右ハムストリング肉離れ、腰のヘルニアとケガが重なり今大会が初戦に。
「楽しみな気持ちで試合に挑むことができたし、新プログラムを初めて演技することができて収穫のあるショートだった」
ジャンプの難易度を落とした構成で挑むも、冒頭の4回転トーループを華麗に決めるなど本人にとっても実りのある演技だったという。
「オリンピックシーズンを終えて、自分の強みを生かしたプログラムよりも、やりにくいと思う部分があっても成長したいという思いがあって、自分の殻を破った表現を目指していきたい」
情感のこもった表現を武器に、見ている人の心を動かすスケートでたくさんの人を魅了してきた山本だが、ショートでは“かなだい”として活動する村元哉中さんが振り付けを担当し、曲は高橋大輔さんが選んだという。
そして、フリーのプログラムも新しく自身で選曲した『ロクサーヌ』でタンゴに挑戦。
そのフリーは前半大技の4回転トーループにミスが出るも、3連続ジャンプを決めるなど演技をまとめ、自身6度目の中部ブロック制覇を果たした。
「(コーチの山田)満知子先生からは表現はしっかりやろうといわれていたので、体力もなくジャンプの感覚も戻っていない中だったが、しっかり表現したいと思って演技をしていた。ただ、まだまだやれることがあると思ったので頑張っていきたい」
本調子ではない中でも、タンゴの情熱的な曲調に合わせて緩急のある動きや美しいイーグルなどで会場を引きつけると、コレオシークエンスでは出来栄え点1.67を獲得。
シングル時代に同じ曲を使っていたという高橋さんから、動きのディテールなどアドバイスを貰い、どんどん魅力的なプログラムにパワーアップしているそうだ。次戦はGPシリーズ第1戦 フランス大会へ挑む。

