芸術・文化の分野で優れた功績をあげた人たちに贈られる、第37回高松宮殿下記念世界文化賞。
建築部門で受賞するダニエル・リベスキンドさんの横顔を紹介します。
建築・都市デザインの国際的な第一人者、ダニエル・リベスキンドさんの作品は、空を鋭く切り裂くような斬新なフォームが特徴です。
無数の角度と大胆な切断は「歴史の裂け目」を体感させます。
ダニエル・リベスキンドさん:
世の中には一つの角度以外にも359通りあります。直角は一つと教えられてきましたが、直角もその他の角度も一つではありません。
代表作の「ベルリン・ユダヤ博物館」では、行き止まりの階段や斜めの床を配置し、ホロコーストの悲劇を連想させる設計を実現しました。
また、アメリカ同時多発テロの跡地、ニューヨークのグラウンド・ゼロでは、ツインタワーの場所を「聖なる空虚」として保存し、滝で喧噪(けんそう)を遮断しました。
機能性や効率が求められる現代。
リベスキンドさんは、その場所が持つ記憶や痛みを物理的な空間として表現することにこだわり続けます。
