芸術・文化の分野で優れた功績をあげた人たちに贈られる第37回高松宮殿下記念世界文化賞。
彫刻部門で受賞するアンディ・ゴールズワージーさんの横顔を紹介します。
アンディ・ゴールズワージーさんは、大自然をアトリエとする「ランド・アート」の第一人者です。
作品に使うのは、落ち葉、石、枝、そして氷など。
最大の特徴は、その「はかなさ」にあります。
精巧に組み上げられた石の彫刻は波に飲まれ、美しい氷の輪は太陽の光で溶けて水へと還っていきます。
完成から消滅に至る「時間の流れ」そのものが作品の一部なのです。
その土地に根差した壮大な芸術作品は完成した時が始まりだと言います。
アンディ・ゴールズワージーさん:
重要なのは変化で、違う形の変化。つまり未来です。未来は年を重ねるほど大切になっていきます。私の作品は、変化に抗(あらが)うものではなく、むしろ変化を受け入れるものです。作品をつくることが希望を形にする行為なのです。
移ろいゆく自然の美しさを切り取るゴールズワージーさんの芸術は、自然とどう向き合うべきかを静かに教えてくれているようです。
