勾留で摂食障害 PTSDの末に体重20kgで死亡
16歳の少女が去年、兵庫県警に逮捕・勾留された後に衰弱死した問題で、母親が国と兵庫県を訴えた裁判がきょう=21日から始まります。
裁判を前に母親が取材に応じ、「誰一人傷つけることのない裁判にしてもらいたい」と語りました。
訴えによると、当時16歳のるなさん(仮名)は去年2月、勤務する兵庫県内の障害者支援施設のイベントで、利用者が別の利用者に噛みつこうとするのを止めました。
その4カ月後、兵庫県警明石警察署は、「暴行」にあたる疑いがあるとして、るなさんと男性職員を逮捕しました。
18日間の勾留で、るなさんは摂食障害を発症し、不起訴となった後にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、体重が20kgまで減って去年12月に死亡しました。
■痩せ細って釈放された娘の言葉…母親の決意
母親は「違法な捜査だった」として、神戸地検を管轄する国と兵庫県警を管轄する県に、あわせておよそ1億円の損害賠償を求め提訴しました。
その裁判がきょう=21日に始まるのを前に、母親が取材に応じ、るなさんについて「無実だったことをちゃんと私の口で話したい」と話しました。
また母親は、るなさんが釈放された当時を振り返りながら、「彼女は『謝ってほしい。出来事があったことは仕方ない。ちゃんと謝ったらママ許せるね』って言った。あの言葉は、私は大人として、すごいなと思っています。あの子が残した、話したことをちゃんと伝えなければいけない」と語りました。
一方、国や兵庫県は全面的に争う方針とみられています。
母親は、「『争うって何ですか』と今でも思っています。何か悪いことがあれば謝って解決する。単純なことだと思います。誰一人傷つけることのない裁判にしてもらいたいです」と話しました。
