フランス・パリのカフェテラスで何気なく言葉を交わしているカップル。
その後ろでは真っ赤な炎が燃え盛っています。
大規模デモに乗じた暴動が相次いでいるフランスでは、各地で夜間外出禁止令が出される事態にまで発展しました。
窓ガラスに大きなひびが入っているのは、高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の店舗。
同じく有名ブランドの「バーバリー」の店舗は、通りに面した大きな窓ガラスが破壊されていました。
フランスでは17日、教育環境の改善や物価高対策を求める大規模なデモが発生。
これに乗じて暴徒化した一部の集団により放火や略奪などが相次ぎ、これまでにフランス国内で約2500人が拘束されたということです。
フランス南東部のニースでは、携帯電話ケースの店が略奪に遭う様子が防犯カメラ映像に記録されていました。
一方、パリの世界的観光名所「ルーブル美術館」は、美術史を学ぶ学生らの抗議活動により閉館を余儀なくされました。
入り口を封鎖したこの学生らは、デモの発端となった教育環境改善を求める高校生の抗議運動に連帯の意思を示しています。
こうした中、フランスのルコルニュ首相は19日、各県知事に一部地域で夜間外出禁止令を出すよう要請。
パリでは19日午後11時から20日午前6時まで、一部区域で年齢を問わず原則として通行が禁止されました。
ルコルニュ首相は、引き続き一部地域で夜間外出禁止令が出される可能性について言及しています。
フランス政府によりますと、略奪などの被害に遭った店舗は国内で少なくとも3000店に上り、盗まれた商品がネット上に出品されるケースも相次いでいます。
パリ市内にある眼鏡店は17日、略奪行為に見舞われました。
店内に商品は何も残っておらず、奥に設置されていた防犯カメラも壊されていました。
店のオーナーによりますと、被害額は8000万円ほどに達するといいます。
眼鏡店オーナー:
高価なメガネを扱っているので損害は大きいです。盗まれた商品がネット上で出品されているのをすでに見ました。
フランス政府はフリマサイトなどに盗品の出品削除を求めるとともに、被害店舗を支援する特別基金を設ける方針です。
