富山県高岡市出身の冒険家・中山寛樹さんは、日本人として初めて来年10月から始まる単独無寄港・無補給によるヨット世界一周レース「グローバルソロチャレンジ」への出場を目指しています。過酷なレースへの挑戦する冒険家の思いに迫ります。
*冒険家 高岡市出身 中山寛樹さん(43)
「冒険家になると言って、なって「引退するまで辞めない」みたいな気概というかそういうのは全然ない。どうやって効率的に自分の人生でやりたいことをやっていくかということしか考えていない」
高岡市出身の冒険家中山寛樹さん。これまで2017年に標高6812メートルのヒマラヤ アマ・ダブラムに登頂。
2019年に標高6764メートルの未踏峰ネパールのHONGの登頂に成功。
去年11月には大西洋横断横断ヨットレース「Mini Transat」に挑み、エンジンのない全長6・5メートルの小型船に1人で乗り、19日間かけてフランスからカリブ海まで約6千キロを移動しました。
そして今、中山さんは次なる冒険に照準を合わせています。
それは、4年に1回開かれる単独世界一周レース「GlobalSoloChallenge」。
スペインを出発し、南半球を東回りに一周するコースです。
*冒険家 中山寛樹さん
「ここから南にずっと行って、オーストラリアの下を通って、ニュージーランドの下を通って、ここが最大の難所。南アメリカのパタゴニアの1番南と南極が1番近いところ、狭いところがあって、波も風も地球上で一番強いところ。常に人生1回しかないと思っている。この生きてる人生のうちに何ができるか考えると、本当に休んでる暇がない」
レースに出場するため中山さんは準備に追われる日々が続いています。
*冒険家 中山寛樹さん
「今年は日本で講演活動とスポンサーを募る活動。メディア出演を主にやっていて、ようやくそれが整ってきたのでじゃあ船を買って」
この日は、スポンサーにレースに向けての準備の状況を報告します。
*冒険家 中山寛樹さん
「今月末にフランスとイギリスに行って、前回ご報告したクラス40という船には変わりないのですが・・・」
*スマイルホテル等を運営 田中章生代表取締役
「自分にはできないことなので、羨ましくもあり、中山選手の夢に託してみたい」
中山さんは高岡市出身。高岡工芸高校を卒業後、19歳で料理を学ぶためイタリアへ。
そこで魅了されたのが、自分の好奇心を満たしてくれる旅の面白さでした。
22歳から約2年かけ、世界30か国以上を巡りいつしか未知の世界へ突き動かされるようになったと言います。
*冒険家 中山寛樹さん
「就職とか、進学とか、そういうキャリアしか考えない人があまりにも多すぎる。自分のピークがどこにあるかとか、ハイライトが何かというのは、別に仕事とか就職とか進学とか学校でしか起きないわけではない。むしろ逆だと思う」
そんな冒険にひた走る中山さんを支える妻の紗瑶さんは居間に置いてある鳩時計で、夫の無事を確認していると言います。
*妻・紗瑶さん
「この鳩時計の中に通信機器が入っていて、この家にいなくても、世界中どこにいてもアプリを通じて、『鳩時計を鳴らす』を押すと、ポッポと鳩が出て鳴いてくれる。夫が去年までフランスに行っているときはたまに朝とか夕方とかに音が鳴ると娘と『パパ鳩ポッポ鳴らしたから、今起きてるから電話してみようか』何をやっても良いが、死なずに帰ってきてくれればそれで良い」
*冒険家 高岡市出身 中山寛樹さん(43)
「帰ってくるまで分からないが、できればこれまでと同じようにまた次の挑戦がその時に見つかっていると幸せ」
中山さんは、13日夜にフランスに向けて日本を出発しました。
今後は船の購入など、日本とフランスを行き来しながら来年のレースに備えるということです。
冒険家として未知の世界へ挑み続ける中山さん。世界一周の夢に向けた挑戦が続きます。
