駅近くに住み着いていた「ある動物」の群れの姿をカメラが捉えました。
映像からは、大きなシカのツノが草むらの中で動いている様子が確認できます。
シカの群れが草木を荒らして各地で深刻な被害が相次ぐ中、その被害は住宅近くまで迫っていました。
南アルプス、長野県側を飛行するヘリから撮影された映像。
地面を埋め尽くしているのは、シカの大群です。
東邦航空・川崎龍未整備士:
よく目をこらすと全部シカだった。ざっと200~300頭はいたのかなと。
福島・郡山市ではもぐもぐと口を動かし、畑を食い荒らすシカの様子をカメラが捉えていました。
静岡・沼津市には、シカの群れが住み着いている河川敷がありました。
沼津駅からわずか1.5kmほどの、近くに住宅も多い河川敷です。
その河川敷へ入っていくと、ひづめの跡が見えました。
そして辺りが暗くなったころ、その姿を捉えることができました。
県のシカ対策を行っている担当者によると、かなり大きな群れの可能性があるといいます。
県森林・林業研究センター 大橋正孝さん:
(シカが)うじゃうじゃ確認できます。実際にはこれの数倍、数十倍いる可能性もある。
この異常な事態に近くに住む人も驚きを隠せません。
なぜシカは住宅近くまで生息域を広げているのか。
そこには理由がありました。
県森林・林業研究センター 大橋正孝さん:
山の中はシカの捕獲が進んできたところなんですけど、(河川敷は)エサがあって、隠れる草やぶもあって捕獲も行われていない。シカにとっていい条件がそろっていた。
住宅近くのため捕獲が難しく、シカのエサとなる草が生い茂っていて、なおかつ身を隠す草やぶもある河川敷はシカが暮らすには好条件だといいます。
人の近くに住み着いてしまったシカ。
被害はすでに。
川沿いにある田んぼにシカが姿を現し、稲を食べてしまう農業被害が発生していました。
さらに今後、街中に現れ、事故につながることが懸念されています。
県森林・林業研究センター 大橋正孝さん:
交通事故につながったり、市街地をシカがウロウロするような状況に。雄シカであればツノを持っていて危ない。
県の担当者はシカ対策について、関係機関への協力を呼びかけていくとしています。
