食卓でおなじみのアジフライの聖地で今、異変が起きています。
私たちの食卓への影響は。
からりと揚がった衣に食べ応えのあるふわふわの身。
大人気のメニュー、アジフライです。
東京駅の地下にある「三陽食堂 東京駅ヤエチカ店」には、人気ナンバー1の味を求め、ランチタイムの店内はお客さんでいっぱいです。
そのお目当てが、アジフライです。
お客さんからは「(アジフライ)10枚ぐらい食べる。しつこくない、いっぱい食べてもいけちゃう。おいしくて」「毎週来ている。アジ大好きなので」などの声が聞かれました。
人気の訳はもう1つ。
こちらの店は、ランチタイム限定で「アジのたたき」が食べ放題となっているんです。
アジのたたきを5回もおかわりしていたお客さんは「だしが入ってるのかな、それがちょうどおいしい。何杯も食べられる。米おかわりして一緒に食べたいぐらい」と話します。
しかし今、アジを使ったこの大満足ランチに心配な事態が迫りつつありました。
株式会社三陽 新規事業開発部・松尾颯斗さん:
アジのたたきの食べ放題が提供が難しくなってきているので、他の魚に切り替える予定がある。(代替を)今のところサバで考えている。
ランチタイムに食べ放題で提供しているアジのたたきが、来週にも在庫切れとなり、それ以降は「サバのたたき」の食べ放題に変わる予定だということです。
その原因とされているのが、アジの不漁です。
アジフライの聖地として知られる長崎・松浦市では、水揚げ量が減少。
2026年4月からの半年で、2025年より約4割も減っています。
市では、ふるさと納税の返礼品の目玉の1つであるアジフライなども品切れになる恐れがあるといいます。
不漁となっている原因の1つとみられるのが、海水温の上昇です。
気象庁は9日、南米ペルー沖のエルニーニョ監視海域で、9月の海水温が基準より4度高くなっていると発表。
これは1949年の統計開始以来最も高い値で、過去最強のエルニーニョ現象だということです。
東京都内のスーパーでは、これらの魚が値上がりしていました。
イワシは2025年の同じ時期よりも12円高い152円、アジは80円以上高い378円で並んでいました。
気象庁によりますと、今回の最強エルニーニョ現象は冬まで続く見通しで、今後の魚の価格への影響は避けられそうにありません。
