瀬戸内市の虫明地区に江戸時代後期から伝わる、「虫明焼」の作家、黒井千左さん(81)の作陶60周年を記念した展示会が、岡山市北区のデパートで開かれています。
松の木の灰を使った釉薬を施し、鶯色や枇杷色といった落ち着いた色合いが特徴の虫明焼。虫明焼の第一人者であり、岡山県の重要無形文化財保持者である黒井千左さんの、作陶60周年を記念した個展では、皿やカップなど日常使いできるものから大きな壺などの花器まで、約70点が展示されています。
(虫明焼作家 黒井千左さん)
「青のおとなしい釉薬が虫明焼の特徴でずっと使ってきたが、もう少しいい物を作れないかと向上する気持ちで作っている」
伝統の継承と革新に取り組み続ける黒井千左さん。戦時中に生まれ、反戦への思いを託した作品は異彩を放っています。
(黒井千左さん)
「戦火の赤、破壊された様子、世相を表現できないかと作ったのがこの作品」
黒井千左さんの個展は、岡山市北区の天満屋岡山店で、10月19日まで開かれています。
