自治体向けに防災情報などを配信している大阪府箕面市のIT関連会社が不正アクセスを受け、個人情報が漏えいした可能性があることがわかりました。
サイバー攻撃の魔の手が、ついに行政のサービスにまで及んでいます。
全国各地の自治体では、サイバー攻撃への対応に追われています。
■防災メールなどにも活用
【豊能町担当者】「いまはページ自体がみられない状態になっています。個別の発信はできない状態」
ことの発端となったのは、企業へのサイバー攻撃でした。
大阪府箕面市で自治体向けに防災情報などを配信している企業で不正アクセスが確認され、個人情報が漏えいした可能性があることがわかりました。
不正アクセスを受けたのは、IT関連企業の「アルカディア」です。
提供しているのは、自治体からの情報や気象情報などを住民や職員などに一斉配信できるサービス。全国でおよそ800の自治体が登録していて、防災メールなどにも活用されています。
■メールアドレスおよそ313万件などが漏えいした可能性
今回、メールアドレスおよそ313万件などが漏えいした可能性があると発表したアルカディア。
取締役は、関西テレビの取材に対し…
【アルカディア取締役】「(漏えいした)メールアドレスには自治体の市民などが含まれます。ご迷惑をおかけしていると思います。申し訳ございません」
アルカディアの本社があり、今回影響を受けた自治体の1つでもある大阪府箕面市では、住民から不安の声があがりました。
【箕面市民】「心配ですよね。どういう風に使われてるのか」
また、兵庫県も先ほど会見を開き、県職員などの個人情報が漏えいした可能性があると発表しました。
■気象情報やJアラートなどのメール配信システムが使えず…
自治体で広がる、サイバー攻撃の影響。問題は個人情報の漏えいにとどまらず、住民の安全を脅かすおそれがあります。
【記者リポート】「メール配信システムにアクセスしようとするとこのようにエラー画面が表示されます」
滋賀県湖南市では、市民などおよそ1万5000件の個人情報が漏えいした可能性があるほか、気象情報やJアラートなどについて市民に知らせるメール配信システムが、13日から使えない状況に。
緊急事態が発生した場合、市民に十分な情報が行き届かない可能性があるとしています。
【湖南市 廣嶋勇輔市長公室長】「いよいようちの街にも影響が出てきたなと。どのように緊急の情報を届けるか課題に感じている」
■職員に不審なメールも
また滋賀県彦根市では、14日未明、早くも異変が…。
【彦根市 矢守厚子危機管理監】「因果関係は不明ですけれども、差出人のアドレスに情報配信システムの業者のアルファベットが列挙されていた」
一見するとクレジットカード会社からの利用確認のメールのようにみえますが、受け取った職員に心当たりはなく、また、差出人のアドレスがアルカディア側のものになっていたということです。
【彦根市 矢守厚子危機管理監】「これまでに配信した履歴の本文が、漏洩した可能性のある情報として上がっておりますので、偽の情報が出てしまったり、それを信じてしまわれる可能性があるかなと心配している」
自治体にまで及んだサイバー攻撃の余波。事態の収束は、いまだ見通せません。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年10月14日放送)
