きょう=14日逮捕された、ペットショップの代表。午前8時半ごろ、警察署に連行されました。
代表らは、獣医師の資格が無いにもかかわらず犬や猫に医薬品を注射した疑いがもたれています。
ペットショップ業界の関係者が語ったのは一部に残る“悪しき慣習”。事件の背景を取材しました。
■全国40店舗展開のペットショップ代表ら逮捕 無資格で動物に薬品注射の疑い
獣医師法違反の疑いで大阪府警に逮捕された堺市中区に事務所を置くペットショップ「Aペット」の代表・天見恭之容疑者(42)ら4人。
主にホームセンター内で全国におよそ40店舗を展開するペットショップが行っていたとされる不正が、無資格での動物の診療行為です。
天見容疑者らは、無資格で下痢や脱水症状などに効く薬を犬など注射した疑いがもたれています。
また、許可が無いのに「Aペット」に薬を販売した疑いで、茨城県の獣医師・峯苫稔三容疑者(79)ら2人も逮捕されました。
警察は逮捕された6人の認否を明らかにしていません。
店の関係者からの相談を受け、捜査を続けてきた大阪府警。
「Aペット」には“投薬マニュアル”があったとみられるということです。
いったいなぜこのようなことが行われていたのか。
■薬の売った疑いで逮捕の獣医師 取材に「一切関係無い」
「Aペット」の関係者などに取材を試みましたが、話を聞くことはできず。
一方で、獣医師の峯苫容疑者に逮捕前、話を聞くことが出来ました。
【獣医師・峯苫稔三容疑者】「『Aペット』は関西の店舗での問題なので、私なんかは一切関係ない」
「『Aペット』とは一切関係が無い」と主張。
しかし、警察によると峯苫容疑者は無許可で「Aペット」に医薬品を販売していた疑いがあることが分かっています。
■獣医師が語る“危険性” 使用期限・分量を厳密に調整・管理 命にかかわる事態にも
資格を持たない従業員による診療行為にはどんなリスクがあるのか。
取材に答えてくれた「大下動物病院」の大下勲院長。備えてある医薬品は使用期限を毎月チェックするなど厳重に管理しています。
そして、動物は人間と違って個体差が大きく、薬の量を厳密に調整しなければ命に危険を及ぼすといいます。
【大下動物病院・大下勲院長】「必要量に満たない薬を飲んで全然治らない場合もあるし、必要量以上の倍の量を飲んでしまって副作用が出るというリスクもある」
■元従業員が語る実態「客にバレてはいけない」 “マニュアル”で注射・点滴の指示
さらに取材を進めると、事件の背景には業界の一部に残る”悪しき慣習”があることが見えてきました。
およそ15年前に大手ペットショップチェーン店の元従業員が取材に応じて“実情”を語りました。
【大手ペットショップチェーン店の元従業員】「(動物が)病気になったりしたときに、動物病院に連れていけない。”投薬マニュアル”があって、(体調が)良くならないとかご飯を食べない場合は、注射・点滴みたいなことをしてくださいと書かれていた」
(Q従業員が治療するのはなぜなのか説明あった?)
【大手ペットショップチェーン店の元従業員】「(動物病院に連れて行くのは)お金がかかるから、というのがあると思います。(お客さんに)バレてはいけないよというのは言われていた」
明かされたのは今回の事件と同様に、資格がないまま行われていたという診療行為の実態。
経費を節約するため客には分からないように隠されていたといいます。
【大手ペットショップチェーン店の元従業員】「最初は難しかったですけど、慣れてしまえばすんなり(注射などを)打つことはできます。
量とかもわからないし、『これ大丈夫なのかな?』ということもありました」
客側にとっては適切な診療を受けていない動物を知らずに購入してしまう恐れもある行為。
警察は店の実態を詳しく調べています。
(関西テレビ「newsランナー」2026年10月14日)
