【シニア女子】三宅咲綺が2連覇
シニア女子は上位16名が西日本選手権へ出場を決めた。
優勝は三宅咲綺。
今年3月、アイスショー「滑走屋」の練習中に転倒し、骨盤の上前腸骨棘を骨折するケガがあり、8月のサマーカップが初戦となった。
サマーカップでは、ショート、フリーともにすべてのジャンプを着氷させ、201.07点で3位表彰台に。
三宅は「どのくらいまで元に戻れるのかなという不安がありましたが、周りの方が協力してくれた。ファンの方のお手紙も読んで、すごくつらいトレーニングも耐えて復帰することができた」と話していた。
ここからグランプリシリーズに向け練習を強化していこうと思っていたところで、「トレーニングして帰ってお昼寝して、スケートに行こうと思って起きたら息ができなかった」と話すように、9月に突然胸の痛みが起こる「縦隔気腫」という突発性の病気で2日間入院。
ご飯も食べることができずやせてしまったり、2週間ほどは痛みと戦いながらの練習になったりと、調整が難しい中で三宅は今大会を迎えた。
ショートは、ミーシャ・ジーさん振り付けの『サンバ』。
連盟からスピードが出る速い曲を使ってみたらとアドバイスをもらい、「自分もお客さんも楽しめそう」とミーシャ・ジーさんとともに選曲した。
親友でありコーチでもある坂本花織さんがスタンドから見守る中、ノーミスの演技で自己ベストに迫る71.28点をマーク。
冒頭3回転トーループ+3回転トーループのコンビネーションはファーストジャンプで勢いがあまり、「かおちゃんの『お、お、お』って声が聞こえて驚かせちゃった」と笑顔で演技を振り返った。
「自分が楽しく踊るのもそうですが、見ているお客さんも一緒に楽しんでほしいと思って選んだので、お客さんを巻き込んだステップをしたい。今日は少し達成できたかな」とサンバのリズムに乗ったノリノリのステップでもレベル4を獲得した。
コーチである中野園子さんからは、「今シーズンは80点を出している子もいるんだから、まだまだよ」と前向きな言葉をかけられ、サンバの先生に本格的な踊りの指導を受け、さらなるレベルアップを目指す予定だ。
「今大会はグランプリシリーズに向けての調整の大会。フリーでトリプルアクセルを入れたいので、今回も絶対に挑戦したい」と臨んだフリー。
曲は、昨シーズンから継続の『ナザレのマリア』。
「きれいな面もありつつロープの飾りなど少し残酷な感じも入っている」という世界観をより表現した衣装に変更して登場した三宅。
「ロスがあって練習のスケジュールがずれてしまった」中だったが、冒頭トリプルアクセルを去年の西日本選手権ぶりに加点がつく出来で着氷。「(試合のトリプルアクセルは)95点!」と自身でも納得のジャンプを跳んだ。
「去年は高さだけだった。今年は回転の速さや軸のバランス感覚を養ってきた」ことが去年と変化し、感覚もよくなってきているという。
最後のジャンプ、3回転サルコーで着氷が乱れるなど細かなミスはあったものの、全てのジャンプを着氷させ、2連覇を達成。「点数はまだまだだなというところもあったけど、1つずつ自分の出来ることを最大限できた」と演技を振り返った。
「ルッツトーが跳べないのはコンプレックスみたいなところもあったけど、世界一のトートーを跳ぶぞという気持ちでやって、それにトリプルアクセルが跳べたら自分もトップで戦えるって信じています」
次戦は自身初出場となるグランプリシリーズ、カナダ大会。
海外での国際大会は初めてとなる三宅は、「未経験なので怖い気持ちが多い。飛行機に長時間乗るのも慣れていないし、言葉も通じないしご飯も不安」といろいろなことに不安を感じつつも、海外試合をこれまでたくさん経験してきた坂本にアドバイスをもらいながら準備していくという。
「ミスをしない練習を積み重ねてきて、練習でもノーミスできる回数が増えてきたのを実感している。今年はそれを試合で発揮してかおちゃんみたいな、大きい試合も日本を背負っていけるような安心感がある選手になりたい」
「スケートが大好きなのでできるところまで続けていきたい。そのためには結果が必要。結果を出して大好きなスケートを続けられるように」
「カナダ(大会)でもトリプルアクセルをフリーで降りて、ショートもフリーもノーミスで帰ってくる。200点超えして表彰台に乗ります」と意気込んだ。

