越前市の秋の風物詩「たけふ菊人形」が9日、開幕しました。75回目を迎えることしの主役は地元に伝わる妖怪たち。菊で彩られたちょっと怖くて楽しい妖怪の世界が広がっています。
会場の武生中央公園では、9日午前中にオープニングセレモニーが行われ、秋の恒例イベントの幕が開きました。
武田祐季アナウンサー:
「ことしも秋晴れの開幕日となりました。華やかな菊が会場を彩っています。ことしは菊と妖怪が出会う、ひと味違った世界が広がっています」
ことしのテーマは「越前妖怪物語」。平安時代に国府が置かれた越前市には、多くの伝承が残っています。
その地元に伝わる妖怪を題材に4つの場面、10体の菊人形が並びます。
越前市産業観光部にぎわい創出課主幹・山田晃頌さん:
「今妖怪のブームがきている。世界的にもジャパニーズモンスターということでここ数年で検索数も伸びている。国民的アニメの題材としても取り上げられている。妖怪ファンの方々も取り込んでいきたい」
まず目を引くのは「抜け首」です。首が伸びるろくろ首とは違い、体から首が離れて飛ぶ妖怪です。鯖江に住む女の首が、男を思って武生まで飛んできたという伝承をもとに約4メートルの長い首で表現されています。
続いて、噴水の前にはー
武田アナウンサー:
「こちら『白鬼女』という妖怪です。青白い顔が印象的で、近くで見ると迫力があります。目の前に立つと、少し身構えてしまいます」
白鬼女は、越前市の大虫地区にある白鬼女橋の名前の由来となった妖怪です。悪さをする白鬼女を村人が鎌で退治し、日野川に沈めたという伝説が表現されています。
恐ろしい表情の一方で、着物を彩るのは真っ白な菊の花。妖怪の姿とともに菊の美しさも楽しめます。
来場者は―
「雨でも晴れでも初日に来る、で、最終日にも来る」
「きれい、ようけ並べてあるですごい」
「きょうが初日と知っていた。せっかく天気もいいので、家族みんなで来ようと思ってきました」
「きれいだった。ピンク色の花がよかった」
会場を彩る菊は約2万株。猛暑と少雨の影響で今年は開花が少し遅れていますが、7割ほどは咲いていて、10月下旬には満開を迎える見込みです。
期間中は、OSK日本歌劇団の「たけふレビュー」のほか、お化け屋敷のような雰囲気が楽しめるナイト菊人形や怪談ライブなども行われます。
美しい菊に、ちょっとドキッとする妖怪たち。ことしは、ひと味違う秋の散策が楽しめそうです。
11月8日まで開かれています。
