岩手県盛岡市八幡町の風情を感じながら、自慢の焼鳥と酒を楽しめる店がある。「八萬屋いろは」だ。地元で生まれ育った店主・佐々木雄介さんは、「八幡でずっとやっていきたい。そういう店を目指していきたい」と話す。
約10年前にオープンした「八萬屋いろは」は、焼鳥を中心に手作りの料理と酒を提供し、地域の人たちに親しまれている。
おすすめの一杯は「バイスサワー」だ。
佐々木さんは「グラスに焼酎を入れて、炭酸の梅シソ味のバイスを混ぜて飲む。焼酎がなくなったらおかわりしてまた入れて飲む。ホッピーみたいな感じ」と紹介する。
梅とシソの爽やかな風味が広がり、甘みと酸味のバランスがよく、すっきりとした飲み口が特徴だ。
看板メニューは、炭火でじっくりと焼き上げた焼鳥。
特に人気なのが「とりもも」だ。ボリュームのあるひと串は、肉のうまみが口いっぱいに広がり、外はパリッと香ばしく、中はジューシーに仕上がっている。
佐々木さんは「炭火の遠赤外線効果で中はジューシーに、外の皮目はパリッと焼き上がる。皮で肉を巻くように串打ちをしていて、備長炭の高火力で焼くことで、このジューシーさが出る」とこだわりを語る。
数量限定の「トマトの豚バラ巻き」も人気メニューの一つ。
プチトマトを豚バラで包んで焼き上げたひと串は、トマトの甘みと豚肉の塩味が絶妙に調和する。
「豚バラだけれど、あっさり食べられる。トマトのうまみが強い」と佐々木さん。
半熟に仕上げたうずらの卵も人気だ。白身にはほどよい弾力があり、黄身はとろりとなめらか。串の間から黄身がこぼれそうになる見た目も印象的だ。
佐々木さんは「こういううずらを食べたのは初めてだと言ってくださるお客さんが多い。一人で何本も食べる方もいる人気の商品」と話す。
濃厚な黄身のコクが広がり、シンプルながらあとを引くおいしさが魅力だ。
生まれも育ちも八幡町という佐々木さんにとって、この地域には特別な思いがあるという。
八萬屋いろは 佐々木雄介さん
「地元に恩返しがしたい。皆さんに愛される店をつくっていくのがモットー。小さい頃から知っている人たちが飲みに来てくれるので、すごくうれしい」
そう語る表情からは、地域への深い愛着が伝わってくる。
盛岡市八幡町の「八萬屋いろは」は、炭火で焼き上げる自慢の焼鳥と温かなもてなしで、地域を盛り上げている。
