となれば、あなたのパフォーマンスを上げるために、その上司を反面教師にすることです。〈自分は絶対にこうはならない〉と誓ってみるのです。
さらに一歩進んで、相手の「認められたい」という欲求を利用してしまいましょう。あえて相手を持ち上げながら、便利な協力者に変えてしまうのです。
「そうでしたか!さすがですね。ではさっそく詳しいことを相談させてください」
「本当ですね。○○さんのあのアドバイスのおかげです。また次のプレゼンのときもお願い
します」
相手は承認欲求の強い人ですから、こう言われて悪い気はしません。「自分が教えた」という満足感で機嫌がよくなり、あなたは相手の経験や知識をスムーズに頂戴できるようになります。
相手を上手にいい気持ちにさせて、自分の仕事をより楽に、精度高く進める。あなたのやさしさに、そんな機転もプラスしてみませんか。
【人間関係で強みを発揮する武器】
手柄を奪われても戦わなくてOK。〈カッコ悪いな〉と心で笑いながら、相手の欲求をうまく活用して、仕事を有利に進めてしまいましょう。
川原礼子
株式会社シーストーリーズ 代表取締役。年間100回を超える社員研修および取引先向けの研修・セミナー登壇を経験。その後独立し、現在は企業向けの組織コンサルティングをはじめ、顧客対応の体制構築や管理職育成、講演活動を展開。指導実績は300社、3万人以上にのぼる。著書に『気づかいの壁――「気がつくだけの人」を「気が利く人」に変える、たった1つの考え方』(ダイヤモンド社)がある。

