10月1日は「国際コーヒーの日」でもある。福島県双葉町にある小さなコーヒースタンドには、一杯のコーヒーを求めて住民たちが交流を深めている。
「歩いてすぐに双葉駅あるんですけど、電車降りたら扉開けた瞬間コーヒーの香りがホームでしたという方も結構いらっしゃって、コーヒーの香りをお届けできるなら嬉しいなと思って豆を焼いています」
コーヒーに情熱を注ぐ深澤諒(ふかさわりょう)さん。去年、JR双葉駅前にコーヒースタンドをオープンした。
「1年を通して美味しい同じ味をどうやったら出し続けられるかなというのは、ちょっと頑張って研究しています」と話す。
気温や湿度、豆の挽き方、火入れの違い、お湯の注ぎ方。わずかな変化が味に影響する繊細さがコーヒーの魅力のひとつだという。深澤さんのコーヒーを求め、この日も多くの常連客が店を訪れていた。
常連客は「(いつも来る?)結構きますね。おいしいですよ、すごく美味しいです」と話す。
kashiwaya食堂の廣田直樹さんは「焙煎するということにストイックなところがあるので、すごく尊敬できるところですし、その分美味しいコーヒーも頂いているので。双葉郡ってまだまだこういう風に人と人との繋がりって言うのがすごく大事にされるところだと思うので、こういう場が増えていってほしいなと僕は思っています」と話す。
双葉町の居住人口は震災前の約3%に留まっているが、コーヒーを通じて少しづつ新たな交流が生まれてきた。深澤さんは「(コーヒーが)あることによってそこに彩が添えられたりとか、コーヒーを通じてだれかとつながることができるとか、主役じゃなくても良いと思うんですけど、ただそこにあるだけでちょっとだけ日常が華やぐようなに、そんな存在であればいいかなと思いながら」と語る。
復興を目指す町で一杯のコーヒーが人と人とをつなぎ始めている。
