巧妙化するニセ警察官詐欺の手口。
8月、北海道・旭川市に住む71歳の男性のもとに突然かかってきた詐欺電話。
登場したのは、ニセ郵便局員とニセ警察官でした。
これは、男性がとっさに録音した実際の詐欺の音声です。
郵便局員を名乗る男:
受取人、福岡県在住の○○さまに対して、レターパック1点発送されたのお間違いございませんか?
旭川市の男性:
いや、間違ってるわ。僕はしていないな。
郵便局員を名乗る男:
えっとですね、発送されていないですか?
旭川市の男性:
うん、僕はね。
男性が「違う」と答えても、郵便局員を名乗る男は話を続けます。
郵便局員を名乗る男:
ちょっとこの中身の方に問題ありまして、エックス線検査の上、開封検査を実施したところ、レターパックの中に○○さま名義のマイナンバーカードが7枚入っていたことが確認された。
旭川市の男性:
マイナンバー7枚?ちょっと待ってね、今僕のとこにあると思うけど…。7枚ってのも変だけどね。
郵便局員を名乗る男:
被害届の方、提出していただきたい。
旭川市の男性:
そうですね。したい、したい。
男性は仕事で一度電話を切りましたが、今度は福岡県警を名乗る男から電話が。
福岡県警を名乗る男:
個人情報不正流出および、不正利用の疑いに関する事案となります。
そして、福岡県警を名乗る男はこのあと、とんでもない行動に出たのです。
福岡県警を名乗る男:
はい、受信しました。本部の通達内容を復唱します。○○名義の○○銀行口座がマネーロンダリング事件に関与しており、検察庁により犯罪口座に指定されている。相違ありませんか。
旭川市の男性:
…それ、僕に聞いてる?
電話中にもかかわらず突然、無線で会話を始めた男。
無線の男:
容疑者に対する全面的な取り調べを実行せよ。任意捜査に応じない場合は、特捜部による強制捜査に切り替え、逮捕、勾留および口座凍結の措置を取る。以上、受信したか。
「警察内部の無線が意図せず通話口に流れてしまった」というていを装ったのか、男性をかばうように話を続けました。
福岡県警を名乗る男:
私もね、ちょっとね、今聞いてねちょっとびっくりしてますので…。
旭川市の男性:
全面的に協力するから、遠慮しないで言って。僕も困るから。
男性は「半分ぐらいおかしいなと思ってたけど、優しい感じって言うか、寄り添った感じがあって」と話します。
このあと、再び仕事の都合で電話を切った男性。
時間がたって冷静になり、警察相談専用電話「#9110」に連絡したことで被害を防ぐことができたといいます。
犯行グループによる“ニセ”のストーリーが巧妙化する中、ニセ警察官詐欺に一層の警戒が必要です。
