熊本の保育園から風船で静岡県藤枝市まで飛んできたヒマワリの種が先日、花を咲かせました。保育園は熊本地震で被害を受けましたが、風船がつないだ藤枝との絆が被災した園を勇気づけています。
藤枝市の岡部聖母幼稚園にやってきたのは、熊本県嘉島町にあるおひさまリリー保育園の藤山小百合 園長です。
熊本 おひさまリリー保育園・藤山小百合 園長:
まさかまさか運動会で飛ばした風船がこんな遠い静岡県まで来ると思っていませんでした
2026年6月6日、藤山園長の園がヒマワリの種を付けた風船を飛ばしました。
翌日、その1つを見つけたのが約700km離れた藤枝市に住む佐川秀郷さんでした。
風船を見つけた佐川秀郷さん:
地域の作業がありまして、7時頃に待っていたんです。そこに風船が飛んできて、拾ったら種と手紙が入っていて
佐川さんの元にふわりふわりと降りてきた風船。
そこに書かれていたのは熊本県の住所でした。
熊本 おひさまリリー保育園・藤山小百合 園長:
佐川さんからお電話をいただいて、静岡と聞いて本当にびっくりして
“この喜びを誰かと分かち合い、同年代の子供たちに育てて欲しい”。
そう思った佐川さんは、地元の岡部聖母幼稚園に種を届け、園児たちに育ててもらうことにしました。
園児:
(ヒマワリが)きれいだなと思った(Q.熊本から飛んできた種だと聞いてどう思いましたか?)すごかった
手紙の交流も始まり、それぞれの園でヒマワリの成長を見守ります。
ただ、そんななか熊本地震が起こりました。
熊本 おひさまリリー保育園・藤山小百合 園長:
天井も全部落ちて、給食室もトイレもみんなだめになっちゃいました
そして保育園は、爆発した嘉島町の「イオンモール熊本」の近くにありました。
熊本 おひさまリリー保育園・藤山小百合 園長:
音を聞いたので、「保育園は爆発する。ぼくは死んじゃう。ママ置いて行かないで」と朝から泣いて言っていた子供たちもいた
園での被害の話を聞き、佐川さんは車で熊本まで駆けつけ園児たちを励ましました。
熊本 おひさまリリー保育園・藤山小百合 園長:
ワゴン車に30ケース(水)を積んで来られたのでびっくりでした
佐川秀郷さん:
それもこれも風船が手もとに来てくれたから
熊本 おひさまリリー保育園・藤山小百合 園長:
お花を咲かせてくれてありがとう
この日は感謝を込めて、熊本の園児たち手作りの毛糸のヒマワリが藤枝の園児たちにプレゼントされ、映像をつないで交流もしました。
熊本 おひさまリリー保育園・藤山小百合 園長:
(佐川さんが)「私に生きる喜びをくれてありがとう」と言ってくれた言葉がとってもうれしくて
佐川秀郷さん:
仕事辞めたとこですから楽しみがなくてね。そういうとこに(風船が)飛んできたので。「生きる喜び」ですよ
1つの風船から偶然生まれたつながりが、お互いの心の支えとなっています。
