岩手県盛岡市が10月1日から導入する宿泊税についてお伝えします。
宿泊税とはホテルや旅館などに泊まる人に課される税金です。自治体が徴収する地方税のひとつで観光振興などあらかじめ決められた目的に使われます。金額は自治体がそれぞれ定めることになっていて、盛岡市の場合、10月1日からは宿泊者の住まいを問わず1人・1泊200円がかかります。
宿泊税導入を前に市内の宿泊施設ではレジの改修など対応が進められています。
一方で、税金の負担やその使い道について街の人からは様々な声が聞かれました。
盛岡市市民税課・熊谷正弘課長補佐
「交流人口増加につながるよう安定的な財源を確保して、観光振興の施策の財源として宿泊税を導入することにした」
盛岡市が観光振興の安定的な財源確保のために導入する1人1泊200円の宿泊税。市民や県外の観光客などからは様々な声が聞かれました。
盛岡市民
「良いんじゃないですか。良いと思います」
「街にお金も下りるし少しでも盛岡が広まれば良い」
「盛岡市民は宿泊税は対象外にして、県外の旅行者には宿泊税はした方がいいんじゃないか」
名古屋から来た人
「ちょっと(負担)重たい。まあしょうがないことなのかな」
アメリカから来た人
「問題ない、払うよ」
神戸から来た人
「別に全然いい。関西の方でも京都なんかもやっているので。2000円とか言われると高いなと思うけど200円くらいなら我慢すればいい」
盛岡市鉈屋町の民泊施設「三喜亭」では、宿泊税の導入を前にレジシステムの改修など準備を進めていました。
市では宿泊税の導入に伴って発生する経費について施設に対し上限50万円の補助金を支給していて、市内に約100ある宿泊施設のうち9月16日時点で28件の申請があったということです。こちらの施設では宿泊税導入の準備は滞りなく進んでいるといいます。
NPO法人盛岡まち並み塾・下向均理事
「宿泊の手続きと徴税の手続きはあまり負担にはならない。喜んで納めていただけるような税金であればいただきやすい」
「泊まれる町家」がコンセプトの三喜亭は、昔ながらの盛岡の暮らしを体験できることから外国人観光客からの人気も高く、2026年度はすでに県内外から155人が宿泊に訪れました。
今後、利用者に負担をお願いすることになる宿泊税については次のように話します。
NPO法人盛岡まち並み塾・下向均理事
「盛岡のお客さんは観光ばかりじゃなく、ビジネスでいらっしゃる方もたくさんいる。使い道については宿泊税というよりは観光税みたいな形の方が使いやすいのでは」
そのうえで市内の名所を巡る交通機関の整備など、観光客が効果を実感できるような形で税金を有効に活用してほしいと話します。
NPO法人盛岡まち並み塾・下向均理事
「こういう目的でこういうことに使われます。次にいらしたときにはもっと良い盛岡になってます、と堂々と言えるような使い方をするのであれば、私たちも積極的にお客様に説明して(宿泊税を)いただくようにする」
盛岡市では宿泊税により1年で2億5000万円から3億円ほどの税収を見込んでいます。2026年度は約1億円となる見通しで、JR盛岡駅構内の装飾や国の内外からインフルエンサーを招き盛岡の魅力を発信するための経費などに活用される予定です。
盛岡市市民税課・熊谷正弘課長補佐
「盛岡市民の方にも還元ができるような施策というのを予定している。観光都市としての魅力を高め、国内外の人々の来訪や交流人口を増加させるための観光施策をしていくということで、これからも続けていきたい」
今後は、税収をどう観光振興につなげるのか。そしてその効果を市民や観光客が実感できるのかが今後のポイントになりそうです。
