宮城県内で、実在する地元の病院を騙り建設業者に架空のリフォーム工事を依頼したうえで、「抗菌剤を代わりに買ってほしい」などと嘘の話を持ち掛け、現金をだまし取る特殊詐欺被害が発生しました。
県内では同様の被害が相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。
警察によりますと、今年7月、県内の建設業者のもとに、取引先の不動産業者から「病院からリフォーム業者を紹介してほしいと言われている」と連絡がありました。
実は、不動産業者に建設業者の紹介を依頼したのは実在する地元の病院を騙った「特殊詐欺グループ」。
建設業者は、不動産業者が取引先で信用もあったことなどから、紹介された病院の院長を名乗る人物と連絡を取り、リフォーム工事を依頼されたということです。
リフォーム工事のやり取りをするなかで、建設会社は病院から「病院で直接取引ができないので、代わりに病院で使う抗菌剤を購入してほしい」という話を持ち掛けられ、抗菌剤の取り扱い業者を紹介されました。
その際、病院からは建設業者が購入した抗菌剤は1本あたり数千円を上乗せした金額で買い取ると言われたということです。
建設業者はリフォーム工事を依頼された病院からの紹介で利益も見込めることなどから、指定された口座に抗菌剤の購入代金として約200万円を振り込んだということです。
しかし、建設業者は指定されたのが個人口座だったことなどから不審に思い、特殊詐欺グループが騙っていた地元の病院に連絡したところ、詐欺の被害が発覚したということです。
これは地元の病院を騙り「抗菌剤の購入名目」で金をだまし取る特殊詐欺の手口のひとつで、全国でも相次いで被害が発生しています。
警察によりますと、県内ではこのほかにも9月17日までに同様の被害が2件確認されていて、複数の相談が寄せられているということです。
警察は「実在する病院名や取引先からの紹介であっても詐欺被害が発生している。仕事の依頼であっても取引先の連絡先などをしっかり確認して振込詐欺が個人口座であったり話に不自然なところがあれば警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。
