台風25号による大雨で、千葉県の印旛沼では、ため池の堤防が決壊し、大きな被害が出ました。
堤防の決壊というと川をイメージしがちですが、池や沼、湖が決壊して大きな被害につながることもあります。
片平敦気象予報士の解説です。
■「堤防の決壊」は川だけでなく、沼や池などにも注意が必要
【片平敦気象予報士】
印旛沼の周辺は平地で傾斜が少ないため、一度決壊して水が流れ込むと、水が引くまでに1週間から2週間かかるという予測もありました。
被害が長期化し、車が半分ほど水に浸かり、農家にも被害が及んでいます。
今回の千葉県では記録的な雨が降り利根川も増水しました。印旛沼から利根川へ水を流すことができず、さらに排水ポンプの能力を超える雨量となったことが、被害拡大の一因と考えられます。
川だけでなく、沼や池などにも注意が必要です。
■兵庫県のため池は約2万1162カ所で全国で最も多く
ため池は関西にも多く存在します。
全国のため池の分布図を見ると、兵庫県が約2万1162カ所で最も多く、全国の約14%を占めています。次いで広島県が約1万6186カ所と、東日本より西日本に多い状況です。
過去の西日本豪雨でも、ため池の水が溢れる災害が実際に発生しました。
規模は違っても、西日本や関西でも同じような災害は起こりうると考えるべきです。
備えとして、まずハザードマップで自分の住む場所にリスクがあるかを確認することが重要です。
■印旛沼の堤防決壊による浸水範囲はハザードマップで示された浸水想定区域と一致
印旛沼では、ハザードマップで示された浸水想定区域と、実際の浸水範囲がほぼ一致していました。
ハザードマップは万能ではありませんが、危険とされる場所が実際に浸水しており、予測の精度は高いと言えます。
ハザードマップは川や土砂災害だけでなく、「ため池ハザードマップ」を作成している自治体もあります。
インターネットで国土地理院の「重ねるハザードマップ」を検索して活用し、早めの備えを心がけてください。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年9月24日放送)
