福井県内の魅力を再発見「小旅」、今回は福井市の越前海岸沿いにある「くにみクラゲ公民館」です。
ゆったりと泳ぐクラゲや越前海岸に住む生き物たちに出会うことができます。
夏の余韻に浸りながらご覧ください。
福井市中心部から車を走らせること約1時間、越前海岸沿いに見えてきたのが今回の目的地「くにみクラゲ公民館」です。
展示室に入ると、ゆったりと水の中を漂うクラゲがお出迎え。眺めているだけで時間までゆっくりと流れていくようです。
「くにみクラゲ公民館」は地区の公民館を、元・水族館職員の館長がリノベーションしました。
水族館職員だった館長だからこそ、クラゲを美しく見せる工夫にもこだわりがあります。
白色のライトではクラゲ本来の姿を際立たせ、虹色のライトではその美しさをより幻想的に演出。光の当て方ひとつで違ったクラゲの表情を楽しめます。
季節によって展示されるクラゲは変わるそうで、今の時期は6種類のクラゲが泳いでいます。
カサの表面の水玉模様が特徴の「タコクラゲ」。他のクラゲに比べてカサを広げたり縮めたりする”拍動”という動作がリズミカルで素早く、まるでタコの足のように跳ねるように水の中を進んでいきます。
心臓がドクドクと脈打つようにカサを動かすタコクラゲ。寿命は約半年ほどと短く、その姿を見ていると過ぎゆく夏のような儚さを感じます。
一方、人魚のような長い触手を持つ「アカクラゲ」。美しい見た目とは裏腹に猛毒を持つことで知られていて、戦国武将・真田幸村が合戦で敵への攻撃に使ったという逸話も残されているほどです。
手をつなぐように長い触手を絡ませ合いながら泳ぐ2匹は、まるで夏の名残を惜しむように寄り添っているようです。
他にも体が透き通っている「ミズクラゲ」や、逆さまに泳ぐ「サカサクラゲ」など
ユニークなクラゲばかりで、自分のお気に入りの一つを見つけてみるのも楽しそうです。
また、2階には越前海岸に住む小さな生き物も展示されています。
中でも子どもたちに人気なのが「ぺたんこ水槽」、館長や地元の漁師が越前海岸から運んできた魚たちが泳ぐ水槽の下に寝転ぶことができる体験スポットです。
小さな魚たちの群れ、そしてその魚たちが作り出す水のゆらめきを見ているだけで時間を忘れてしまいそうです。
多くの人が「クラゲ水族館」という名前に惹かれて訪れるということですが、いざ中に入ってみると、クラゲだけではないいろいろな生き物との出会いが待っているのがこの水族館の魅力です。
訪れた人々:
「道を通ったらあったので立ち寄った。癒される」
「体の長いところがすごくきれい」
「高校の遠足でも来たことがあって、きょうはその遠足をたどる旅をしている」
「館内には豆知識があって勉強になる」
「毒のある魚を知って気を付けようと思った」
クラゲに癒されるのもよし、ほかの海の生き物たちとの出会いを楽しむのもよし。
夏が少しだけ名残惜しい今の季節に、海の生き物たちを眺めながらゆったりと流れる時間を満喫してみてください。
