関東に記録的大雨をもたらした台風25号。
最接近から2日たった23日も深刻な被害が続いています。
千葉県の成田市や印西市などにまたがる印旛沼で22日、堤防が決壊しました。
茶色い水が勢いよく周辺に流れ出しています。
堤防沿いにあった道では、電柱も斜めに傾いています。
さらに、あふれた水は住宅地に流れ込みました。
住宅が沼からあふれ出た水に取り囲まれ、孤立していました。
印旛沼は、22日午前4時半に過去最高の水位となる約5メートルを観測し、堤防が決壊しました。
住宅の1階部分まで水が押し寄せていました。
堤防が決壊した影響で、田畑が水に完全につかってしまっています。
そして、ガードレールやコンテナ型の店舗なども浸水してしまっているのが分かります。
決壊した印旛沼の北側にある北沼周辺には消防車も駆けつけ、騒然としていました。
中にはボートをこぎ、沼から戻ってくる人たちがいました。
沼でニシキゴイを養殖しているといいます。
養殖場から約500匹ほどのニシキゴイが流れ出したということです。
堤防の決壊で人的被害の情報はありませんが、周辺の成田市、印西市、栄町では避難所が開設され、あわせて90人近くが避難しています。
千葉県内には台風25号の影響で土砂災害も相次いで発生しました。
千葉・君津市の中古車販売店では、フロント部分が埋まった車や横転し埋まった車など土砂が流れ込み、大きな被害となっています。
大網白里市に住む男性が指さすのは、届いたばかりの新車です。
男性:
18日の納車されてまたやられるといけないので、立体駐車場というか車を避難させて今回は免れた。
8月に起きた千葉豪雨災害で車が水没し、廃車に。
台風25号の接近前に新車が納車されましたが、今回は立体駐車場に避難し無事だったということです。
台風25号による大雨で土砂災害や停電など暮らしにも影響が出ていますが、その長期化も懸念されています。
土砂崩れが複数発生した長柄町では、小学校の校庭にあるサッカーのゴールや朝礼台が土砂で押し流されていました。
23日、市原市で起きた火災現場を取材すると、かろうじて柱が少し残っていますが、それも真っ黒に焼け焦げてしまっていました。
近隣の住民の方によりますと、21日午後8時ごろに土砂崩れが発生して、その直後に火事が起きたということです。
火災を目撃したという近所の住民は「すごい炎で、家全体に炎が上がってあっという間に焼け落ちて…」と話します。
住人は、21日午後8時半ごろ、停電の中ろうそくの火が燃え広がったと話しているということです。
市原市では約6000軒で停電が続いています。
停電と断水により、取材した家に住む人は、すでに3日間入浴できていないといいます。
一方で、日本の南で渦を巻く雲、いわゆる“台風のたまご”熱帯低気圧も発生しています。
24日にも台風に発達し、週末に強い勢力となり、沖縄の南に進路をとる見込みです。
さらに、列島には秋雨前線が停滞する予想で、台風から離れた場所でも大雨となる恐れが出ています。
