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老舗酒蔵でゼロから修業 若い感性で3年がかりで開発した日本酒の味は?(岡山)

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独立・開業をめざし、真庭市の老舗の酒蔵で酒造りを修業している男性がいます。
仕込みから販路の開拓まで手掛けた初めての商品が9月、発売されました。
商品にかける思いを取材しました。

岡山市の天満屋岡山店で9月21日と22日に開かれる
日本酒「Ryok」の試飲販売会。
9月7日に発売したばかりの新商品を勧めるのは開発者の井上翔太さんです。

岡山市出身の井上さんは会社員として海外に赴任中、
日本酒の魅力に取りつかれ、酒蔵を開業しようと一念発起。
創業200年を超える老舗、辻本店の門をたたきました。

(辻本店 井上翔太さん)
「日本酒は地域ごとにいろんな味があり面白い。
他の商品とは違う。本気で造ってみたいと思った」

ゼロから修業を始めて3年。初めて手掛けたのが
岡山県産の雄町米を使ったRyokです。
アルコール度数は12度と低めながらも辛口。
雄町米の旨味をしっかりと感じられる仕上がりを狙いました。

(井上翔太さん)
「岡山の人に飲んでほしい。
岡山にこんなに面白いものがあることと雄町米を知ってもらいたい」

発売を前に、多くの人にRyokを知ってもらえるチャンスがやってきました。
辻本店の商品や材料、製法のこだわりについて紹介するイベントです。
会場の一角にRyokのコーナーも設けられました。

(井上翔太さん)
「めっちゃドキドキ。不安とドキドキと半々くらい」

酒造りを担う杜氏で、
井上さんの師匠にあたる辻麻衣子さんもPRをサポートします。

(辻麻衣子さん)
「日本酒に精通したコアな客が来るので
その人たちに評価してもらえたら第1段階成功」

辻さんの言う、日本酒に精通したコアなお客さんで会場は満員。
Ryokの評価は・・・?

(試飲した客とやりとり)
「雄町らしい味わい」
「そう言われると一番うれしい」
「夏に良い。氷を入れてもおいしそう」

そんな中、一番のキーパーソンとも言える女性が姿を見せました。
日本酒ライターの市田真紀さんです。
市田さんは、県内の酒蔵をこまめに取材し、
情報発信を続けているいわば「ご意見番」的存在。
岡山の地酒「界隈」で、名前を知らない人はいない市田さんの評価は?

(市田真紀さん)
「ヨーグルトっぽい香りがある。
すごく軽やかだが奥の方にしっかりと雄町米らしい旨味がある。
12度とは思えない飲み応えを感じる。」
(井上翔太さん)
「無茶苦茶ありがたい専門家のフィードバックをいただけてすごくうれしい」
(市田真紀さん)
「3年間のいろんな経験がここにギュッと凝縮されている感じがする」

トークセッションでは独立を志す井上さんに
老舗の技術を惜しみなく伝えた辻本店の思いが明かされました。

(辻麻衣子さん)
「辻本店で経験を積んで自分の蔵を建てることが
岡山県全体の酒造業界の活性化になるし、
若い人を育てるというチャレンジは辻本店にとっても
プラスになることが必ずあるのでは」

(井上翔太さん)
「絞って飲んだ時に、納得できる良いお酒になったと思った。ホッとしている」

各地での新商品PRに蔵を建てる場所選び。忙しい日が続きます。

(井上翔太さん)
「めちゃめちゃ楽しい。今いろんな準備がまだまだ大変だが、
少しずつ進んでいるのが目に見えているので、これからもっと頑張って
より良い商品をつくれるように努力する」

老舗で学んだ技術を使い、若い感性を生かした新しいお酒を醸す。
井上さんは夢の実現に向けて一歩ずつ歩みを進めています。

岡山放送
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