牛や豚の餌のうち、たんぱく質などを多く含む濃厚飼料。外国産のトウモロコシの価格がウクライナ侵攻の影響などで上昇したことなどから、2026年の濃厚飼料の価格は2020年の1.5倍以上となっています。
こうした中、飼料の自給率を高めようと秋田県大仙市で行われている実証実験の様子が4日公開され、畜産農家が普及に向けた可能性や課題について理解を深めました。
大仙市で開かれた説明会には、県の職員や畜産農家など約20人が参加しました。
栄養価の高い濃厚飼料は大部分を輸入に頼っていますが、輸送コストの高騰や需要の増加によって価格が上昇しているため、農家の経営を圧迫しています。
こうした中で飼料の自給率を高めようと県が2023年から試験的に行っているのが、トウモロコシを実や芯、皮も含めて使う「イアコーン」として収穫し、飼料にする取り組みです。
通常トウモロコシの飼料は、実を機械で乾燥させて作るのに対し、イアコーンは、収穫した後ラップで密封するだけで約3カ月で発酵し、飼料になるといいます。
乾燥機や大規模な保管設備が必要なく、通常の飼料より栄養価が高いのも特徴です。
一方で、イアコーンを収穫するための農業機械の導入など、新たに栽培を始めるためには課題も残っています。
畜産農家は「イアコーンを栽培するには機械導入が必要なので、耕畜連携で耕種農家と一緒にできるものがあれば手っ取り早い」と話していました。
県は、今後も実証実験を続けながら、イアコーン飼料の普及を目指します。
