鳥獣被害から農作物を守るかかしが、尾花沢市の小さな集落にたくさん集まっているという。かかしを作ることで農作物を守るのはもちろん、地区の人たちの笑顔も守っていた。
個性あふれるユニークなかかしや、浴衣姿がかわいらしいかかし。
尾花沢市西原地区は、全75世帯の7割を超える約55世帯がかかし作りに取り組んでいる。
まわりを見渡せば、至る所にかかしがあり、まさに“西原地区のシンボル”。
(リポ)
「作業中の人がいた…『こんにちは~』あれ? 反応がないと思ったら、かかしでした。服装もたたずまい・ほどよい肉づきも、リアルな人間のように作られています」
かかしづくりが始まったのは8年前の2018年。
もともとはタヌキ・サルなどによる鳥獣被害から地区の農作物を守るためのかかしだったが…。
(地元の人)
「一番最初に作った。かかしがいると知らない人は人だと思っていると思う。自分と似ていると思って見ている」
西原地区の人口は200人を切るなど約40年で半分以上減り、高齢化が進んでいる。
「にぎやかな地区を取り戻したい」そんな思いで地区一丸となってかかしづくりに取り組み、2026年は全部で102体のかかしが生まれた。
人なのか、かかしなのか。
見分けがつかないほどリアルな姿は、集落に人が増えたかのよう。
(西原地区親睦会・溝越正廣会長)
「地区の人と全然話す機会はなかったが、かかしを通じてあいさつに行って、いろいろな話ができる。みんなと仲良くなる機会」
時代を映し出すW杯をイメージしたかかし、発祥の地・尾花沢らしい花笠を持ったかかしなど、皆さんのこだわりが詰まったかかしは西原地区を明るく照らすだけでなく、「地域の人を守る」大切な存在。
(西原地区親睦会・溝越正廣会長)
「西原地区のかかしは癒される・ほっとするかかしが多い。びっくりするかかしもあるが、自然の中に立っている姿が一番いいと思う」
こだわりが詰まったかかしたちは10月半ばごろまで誰でも見ることができる。
