夏休みが終わり注意したいのが、子どもたちの心の健康。
2025年1年間で自殺した子どもの数を月別に見ると、夏休み明けの9月が最も多くなっている。子どもたちのちょっとした変化に気づき、居場所を作ってあげることが大切だ。
■注意すべき“夏休み明け”
学校に行けなくなってしまった子どもたちを受け入れている、福島県福島市のフリースクール「ビーンズふくしま」。夏休みが終わる直前の週末には、4人の子どもたちが訪れ、それぞれ思い思いの時間を過ごしていた。
ビーンズふくしまの菅野多美子さんは「他にもいろんなものを抱えている子たちが集まっているので、安心できる場所にしたい」と話す。
フリースクールにとっても「夏休み明け」は一つの注意すべきポイント。生活リズムや環境の変化から「心の疲れ」が回復せず不安が募ってしまうなどして相談が増える時期だという。
菅野さんは、夏休み明けでまだ疲れが残る子どももいるとして、「学校だから行かなきゃ」と無理に戻すのではなく、状態に合わせて寄り添うことが大切だと話す。
■他人ごとではない不登校
福島県教育委員会によると、福島県内では小学生の55人に1人、中学生の15人に1人が不登校になっている。子どもたちにとって「学校に行けない」というのは決して他人事ではない。
スタッフとして多くの子どもたちを見てきた菅野さんは、学校に限らず、頼れる場所や相談できる大人が近くにいることが大切だと話す。子どもが安心して思いを伝えられる大人がそばにいることが、居場所づくりにつながると強調する。
■危険を知らせるサイン
文部科学省が学校向けに発信している、子どもたちの危険を発見するサインがある。【家出】や【自殺のほのめかし】といった分かりやすいものだけでなく【身だしなみを気にしなくなる】【これまで関心があったことに興味を失う】など、いつもと違うと感じたら、子どもたちの気持ちをじっくり聞いてあげるのも大切だ。
小中高生の自殺者数は2025年は全国で538人と過去最多を更新し、こども家庭庁は自治体に対し、学校や警察、医療機関などと協力して協議会を設置するよう要請した。
子どもたちもそして大人も、環境の変化からくる心への負担には十分注意が必要だ。
