金銭授受疑惑などさまざまな問題が噴出している福岡県議会をめぐり大きな動きです。
蔵内勇夫議長が8月24日朝、県議会議員の辞職を表明しました。
24日朝、県議会事務局から出された「議長コメント」。
蔵内議長はこの中で25日の公務を終えた上で、「福岡県議会議員の職を辞することとしました」と表明しました。
<福岡の街の人たちは>
Q.きょう辞職を表明したが
◆10代 男性
「今知りました。真っ当だと思います。でも地元の先輩じゃないけどOBなのでちょっと悲しい気持ちもあります」
◆20代女性
「しっかり責任をとって、やめるっていうところであれば責任をとってもらってもいいのかなという風には思います」
◆70代男性
「もっと早くても良かったんじゃないですかね。議員でずっといてもらっても困るなと思っているので、個人的には」
筑後市選挙区の県議会議員として1987年に初当選した蔵内議長。
こちらは当選直後に、県議会で質問を行った時の姿です。
そして2001年には自身1度目の議長に就任します。
◆蔵内勇夫 県議
「議長の重責がよく分かったし、やりがいのある仕事だと思う」
2011年には知事選への立候補を模索するなど、県議会で絶対的な力を手にしていきます。
その象徴的な出来事が2016年に行われた衆院福岡6区の補欠選挙でした。
◆麻生太郎 氏(2016年)
「福岡6区で自民党が必ず勝たねばならない。古賀誠先生と麻生太郎そろって一緒になって、この蔵内謙を支える」
“犬猿の仲”と言われていた麻生太郎さんと古賀誠さんという党の重鎮2人がそろって蔵内さんの息子、謙さんの応援に駆けつけたのです。
また2023年の蔵内さん自身の選挙には服部知事も駆けつけました。
◆福岡県 服部知事(2023年)
「蔵内勇夫候補のような深い郷土愛と高い見識、広い視野を持った政治家を我が福岡県政は失うわけにはいきません」
その蔵内議長が近年、特に力を入れてきたのがワンヘルスに関連した取り組みです。
地元、筑後市の公園には3億円のモニュメントも設置されました。
<8月10日 取材>
Q.筑後広域公園のモニュメントについて
◆蔵内議長
「あれはね、私は将来 評価されると思う」
Q.どういったところで
◆蔵内議長
「ワンヘルスというのが国際的に大きな流れになってきていますので、(福岡は)ワンヘルス発祥の地となるでしょう。そういったところには、やはりシンボルが必要なんです」
みやま市には総事業費200億円をかけたワンヘルスセンターの建設も進んでいます。
しかし、その盤石ともみられていた蔵内体制に一石を投じたのが、7月の吉松県議の告発でした。
◆福岡県議会 吉松源昭 議員(7月)
「自民党県議団の中には『汗をかく』という言葉がある。ことあるごとに『会派のために汗をかかないといけないぞ』と言われる。請求書が回ってくるということが文化としてある。カツアゲされたようなものだと思っている」
この告発をきっかけに中尾副議長が議員辞職、自民党県議団の松尾会長が会長職を退くなど体制にほころびが。
蔵内議長自身からも批判を受けることになる発言が飛び出します。
◆蔵内議長(6月の記者会見)
「海外旅行は続けます。あ、失礼しました。海外活動でした」
◆蔵内議長(8月5日)
「ネパールは天国だった」
こうした発言もあり、8月17日の臨時議会では蔵内議長に対する辞職勧告決議案が可決されそうな状況となり「しかるべき時期に」議長職を辞めると表明せざるを得ない事態となっていました。
そして8月24日朝、出された議員辞職表明。
これをうけて関係者はー
◆吉松源昭 県議(24日)
「感想としては大変驚いた。先週まで議員どころか議長まで『しかるべき時に辞める』と言って、いつ辞めるのかもよくわからない状態だった。本当 急転直下という思い。驚いています。何か大きな動きが大きな環境の変化があったのではないかと拝察している。まずは、しっかりと記者会見をして県民に説明を行い、あわせて全容解明にむけて第三者委員会の調査にも辞めたとしても、しっかりと協力してもらわなくてはならない」
◆福岡県 服部誠太郎 知事(24日)
「重く大きなご決断をされたと思います。同時にこれで幕引きではないとも感じました。県議会におかれては新しい体制のもとで真相の究明を徹底的に進め、そして議会改革を進め、このことを議会全体として取り組んでいただきたい」
Q.議員辞職の受け止めは
◆福岡県議会 板橋聡 副議長(24日)
「出処進退は本人の判断なので、それ以上のことは私が言う事はない」
Q.本人から連絡は
◆福岡県議会 板橋聡 副議長
「LINEで『こういう話をうかがいました』『副議長としての任につとめます』といったところ。『よろしく頼む』と一言だけ返ってきた」
◆公明党福岡県議団 新開昌彦 団長(24日)
「議長を辞めるというのは聞いていたが、議員を辞めるとは聞いていなかったので。9月議会に向けた議長のコメントは『政治倫理条例に目処をつけて』と言っていたので。言ったことはちゃんと守ってほしかったと思う。その前に辞めるのは、なんで辞めるのか聞いてみたい」
議員辞職の理由について蔵内議長は現段階では明らかにしておらず、今後、会見などでの説明が求められます。
