熊本地震の発生からまもなく1カ月が経とうとしている。

被災地に向けた支援の輪が全国に広がる一方で、その善意につけ込もうとする悪質な詐欺が横行しているとして、警察が注意を呼びかけている。

専門家によると、被害を防ぐためには「身元の確認を徹底する」「その場での支払いを避ける」ことがポイントだという。

注意すべき「善意につけこむ悪質詐欺」の実態を取材した。

■「熊本の地震の募金をお願いしている。市役所から委託を受けている」と突然訪問

高知県では「熊本地震の募金」をかたった詐欺未遂事案が発生した。

今月3日、高知県内の住宅に男女2人が訪問。

2人は「熊本の地震の募金をお願いしています。市役所から委託を受けています」などと説明し、募金を呼びかけた。

不審に感じた住人が「市役所の何課ですか?」と尋ねると、2人はその質問に困ったのか、はっきりとした返答をしないまま、「他にも回らなければいけないところがある」と言い残してその場を去ったということだ。

イメージ(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
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■「皿かタオル1枚でもいいので寄付してくれませんか?」と電話も

同様の手口は、ほかにも…。

7月30日には奈良県で、「熊本地震の関係で皿かタオル1枚でもいいので寄付してくれませんか。自宅まで受け取りに行きます」という電話が自宅にかかってくるという事案が発生した。

奈良市は「これは詐欺です」と注意を呼びかけている。

消費者庁によると、「熊本地震に関連した義援金詐欺」などの相談は19日までにおよそ60件寄せられている。義援金詐欺だけでなく、被災者を狙った住宅修理トラブルに関する相談も含まれるということだ。

10年前の熊本地震では、地震発生から1カ月の時点で752件の相談が寄せられた。

イメージ(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
イメージ(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)

■詐欺被害に遭わないためには

こうした詐欺を見分け、被害を防ぐためにはどうすればいいのだろうか。

詐欺・悪質商法評論家の多田文明氏によると、『身元の確認』と『その場での支払いを避けること』がポイントだという。

多田文明氏:具体的に突っ込んで『どこの課?』『どこの人?』としっかり聞くと、だませない人だと感じるので、必ず身元の確認をする。その場でお金を払わない。この2つが大事。『復興支援』という名目で近づいてくる詐欺に注意してほしい。

多田文明氏
多田文明氏

■豪雨災害でも横行する“悪質詐欺”

また、熊本地震だけはなく、8月13日に千葉豪雨でも同様の事案が確認されている。

千葉市のホームページによると、被害後の片付け中に「損害保険で無料で雨どい修理ができる」といった不審な保険勧誘があったり、自動車が故障した際にネットで見つけた基本料金が安価なロードサービスに依頼したところ、不当な高額請求をされたりといったケースが報告されているということだ。

豪雨災害で横行する悪質詐欺
豪雨災害で横行する悪質詐欺

■豪雨災害で“悪質詐欺”に遭わないためには

豪雨災害で横行する悪質詐欺についても、詐欺・悪質商法評論家の多田文明氏は対策を示している。

まず、その場で契約せず、即決を避けて見積もりを出すこと。
『他社に見積もりを取りますね』という一言で、身を引く場合が多いということだ。

次に、事前に信頼できる業者を探しておくこと。
「基本的にはすでに自分が加入している保険会社に対応してもらえるかをまず確認すべき」だと、多田氏は話している。

少しでも不審に感じたら、すぐに消費者庁や自治体の相談窓口に連絡することが大切だ。

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2026年8月20日放送)

詐欺への対策は(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
詐欺への対策は(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
関西テレビ
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