夏休みもあっというまに終盤。
実はいま、猛暑の影響で、子供たちが「植物の観察日記」の宿題に苦戦しているという。
子供たちが育てている野菜を見せてもらうと、葉の一部は枯れ、実がつかない状態に…。
専門家によると、その原因は猛暑の影響とみられ、「コンクリートに囲まれた場所で乾きやすいし、高温になりやすい」家庭のベランダで育てるには「かなり過酷な条件」だということが分かった。
奮闘する子供たちの姿を取材した。
■小学生を困らせている宿題が「植物の観察日記」
取材班が訪ねたのは、神戸市の長島さんのお宅。
小学2年の賛(さん)くんが苦戦している宿題が植物の「観察日記」だ。
【賛くん】「『大きくなって…みにおんくんがもうちょっと大きくなってほしいです』って書いた」
賛くんが育てているミニトマトは、その名も「みにおんくん」。しかし、賛くんが書いた絵には、赤いトマトの姿は見当たらない。
このままでは何かわからないと思ったのか、日記のすみっこには、「とまとだよ」と一言も。

■ミニトマトの葉の一部は枯れ、実がつかない状態に
そのミニトマトを、実際に見せてもらうと、葉の一部は枯れ、実がつかない状態になっていた。
その要因と考えられるのが猛暑だ。
賛くんの母親:日当たりが良すぎるのかもって思って…。
賛くん:たしかに。
賛くんの母親:暑くなります。めちゃくちゃ暑くなります。
長島さん親子は、宿題のあまりの難しさにお手上げ状態だったそうだ。
賛くんの母親:葉っぱだけなのに、これで観察日記として成立しているのかな。
賛くん:ええやん自分で書いたんやから。
賛くんの母親:これが真実やもんな。

■真夏の家庭のベランダで植物を育てるには「過酷な条件」
京都府立植物園の平塚さんは、家で育てる植物の環境の変化についてこう指摘する。
京都府立植物園 平塚健一技術課長:これまでの夏の暑さと違ってきている。(家庭の)ベランダがそもそもかなり過酷な条件ではある。コンクリートに囲まれた場所で乾きやすいし、高温になりやすい条件がある。

■ベランダにおかれたオクラも実は付かず
さらに、子供たちの頭を悩ませるのはトマトだけではないようだ。
小学2年生の瑛右くんが挑戦したのは食感が特徴的なオクラだ。
瑛右くん:ネバネバが好きだから。
(Q.すくすく育ってますか?)
瑛右くん:あんまり。
立派に育てば、食べてみたかったという瑛右くんだが、ベランダにおかれたオクラは、少しの葉をつけただけ。
瑛右くんの母親:水もあげていて…でも暑いから暑すぎたのかなって。オクラがむずかしいのかな。
京都府立植物園の平塚さんによると、このオクラのように、茎がひょろひょろと伸びすぎる原因は、日照不足や、水やりの回数が多すぎたことも考えられるということだが、猛暑の影響もあり、「観察日記」のハードルが高くなっているのは確かなようだ。

■対策は「水やりの失敗をしないように助けてくれる魔法の粉」
では、対策はあるのか?取材班が向かったのは西日本最大級のホームセンター。こちらの店舗には、植物を上手に育てるための便利グッズがたくさんあるそうだ。
ハンズマン松原店 馬原隆文店長:こちらは『保水くん』といいまして、これすごいんですよ。水やりの失敗をしないように助けてくれる魔法の粉なんですね。
店長が「魔法の粉」と表現するのは土に混ぜて使う「保水くん」。「魔法」の秘密は中に含まれる「吸水性ポリマー」という物質だ。
ハンズマン松原店 馬原隆文店長:保水くんが水がちょっと多いなと判断したら自分の周辺にある水分を吸収して貯めこむ。そして、水が足りないなと思ったときに自分が持っている水を吐き出すことをやってくれるんですよ。
(Q.お子さんでも簡単にできる?)
ハンズマン松原店 馬原隆文店長:できると思います。

■「うまくいかないこと」が学びになるという専門家の指摘も
もう1つのオススメは、遮光ネット。ベランダで光をうまく取り込みつつ、暑さを調整することができる。
ハンズマン松原店 馬原隆文店長:農家さんも使っている。遮光率45パーセントでしたら、野菜トマトとか、夏野菜とかにはいいと思いますよ。
野菜の生育にも影響をもたらす猛暑。対策グッズの活用も1つの選択肢ですが、「うまくいかないこと」が学びになるという指摘もある。
京都府立植物園 平塚健一技術課長:単に観察だけでなくて、暑い中でどう植物を育てるか。場合によっては枯れてしまったのも観察の記録として有効だという感じで記録をつけるのもありかな。
夏休みの定番・「観察日記」。どんな結果になっても、植物と触れ合う時間そのものが、大切なようだ。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年8月17日放送)


