混乱が続く福岡県議会で、渦中の議長を巡って大きな動きがありました。

議長の進退について攻防が繰り広げられる中、蔵内議長が一転して議長を辞職する意向を表明したことが分かりました。

福岡県議会・蔵内勇夫議長:
僕は議長職を辞めなきゃならないと、マスコミのみなさんが一方的に報道されておると感じています。(Q. 任期を全うしたい気持ちは変わらない?)ええ。

カツアゲ疑惑に揺れる福岡県議会。
16日、報道陣に対し、議長職の続投を宣言していた蔵内勇夫議長の考えが180度変わったことが、17日の臨時県議会後に明らかになりました。

“県議会のドン”と呼ばれる蔵内議長に対して、議長職辞職勧告決議案が提出されたのは、14日。

吉松源昭県議:
みんな蔵内議長が怖い、で終わらせてはいけません。蔵内議長は、もはや福岡県議会を代表する議長としての信任を失っていると判断しています。

各会派が決議案への対応を粛々と決定する中、蔵内議長が所属する最大会派の自民党県議団は、賛成派と反対派で議論が紛糾。

断続的に協議を繰り返しますが、予定時間を大幅に過ぎても方針を決めることができず、そのまま臨時議会に突入したとみられていました。

しかし、自民党県議団の関係者によりますと、蔵内議長は臨時県議会に先立って開かれた自民党県議団の議員総会で、「議長職から身を引く」と表明していたのです。

そうした状況の中で行われた臨時県議会。

吉松源昭県議:
諸問題の渦中にあって、県議会のトップである議長がとった行動の数々は、その職責にふさわしいと到底言えるものではありません。

議案提出者の吉松源昭県議が席に戻ると、自民党議員が動きます。

自民党・林泰輔県議:
ただいま決議案について説明がなされましたが、これはたった今、上程されたものであり、我々議員はその趣旨について十分な理解には至っておりません。

蔵内議長に近い自民党の林泰輔県議が採決の中止を求める動議を提出すると、すぐに賛成の声が上がり、この時点で動議が成立します。

これを受け、自民党の板橋聡副議長が動議についての採決に入ります。

板橋副議長:
賛成の議員は、ご起立願います。起立多数であります。よって、決議案の採決を中止することの動議は可決されました。

賛成多数で、蔵内議長の辞職決議案の採決がギリギリのところで見送られたのです。

議会終了後、取材に応じた吉松県議は「多くの有権者が見に来ておられるわけですから、やはり正面から受け止めるべきだったと思います。賛成の討論の申し入れをした人が(いたのに)、ほんの数時間後に取り下げると…。これは誰が考えても、自民党内で圧力がかかっていますよね。こういうことがダメだと言っているんですよ」と憤りをあらわにしました。

渦中の蔵内議長は、報道陣からの「第三者委員会や政治倫理条例にめどが付けば辞職すると説明した?」という問いかけに「従来そう言っているから僕は。変わっていません」と答え、「議長職を辞職すると?」という質問には無言でした。

議員総会で議長職を辞任する意向を表明したという蔵内議長。

時期については9月議会がめどとみられています。

テレビ西日本
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