熊本地震や能登半島地震など大きな災害が起きた直後は、食の備えと避難生活での健康維持が重要になります。
そうした中、地域の防災力を高める新たな試みが動きだしました。
大災害が発生した直後、被災地の内側だけで食事を用意することには限界があります。
そこで今回試みたのが、被災していない周辺の地域で調理し、被災地へ持ち込むという広域支援の実証です。
イベント前日、富山県で富山テレビのスタッフらが食事の仕込みを実施。
限られた資材の中で活動する、被災地ならではの工夫もありました。
スタッフ:
調理の時間を短くしたいので、小さめに切ると火の通りが早い。お年寄りとか小さい子も避難所にいますので。
翌日、準備した食材を石川県の石川テレビへ移送しました。
石川と富山が手を取り合うチーム北陸体制のもと、フジテレビ・木村拓也キャスターもたき出しに加わりました。
スタッフ:
(鍋で)混ぜると火がすごく通っているところと通っていないところで差が大きくなってしまう。できれば、こういうふうにまず全体に火を通してから(鍋に)入れた方が全体に火が通る。
この取り組みのベースとなっているのが、被災地で食の支援を続けるプロジェクト「能登にエール」と、フジテレビが共同で制作した「たき出しマニュアル」です。
食中毒を防ぐ衛生管理の手順から、現場の安全確保まで。
マニュアルを学ぶことで、有事の際に日本全国の現場で「自ら動ける防災リーダー」を育てていくことが、このプロジェクトの大きな目的です。
「能登にエール」・高橋由紀代表:
たき出しを開催するだけではなく、たき出しができる人を育てる。全体を理解してたき出しの安全性とか、衛生管理とかを周知徹底していくことができる人を増やしていきたいなという思いでやっている。
会場には地元の企業や自治体も参加。
平時から企業同士や地域が顔を合わせることで、いざという時、地域で助け合える体制を整えています。
参加者:
めっちゃおいしいです。お肉がホロホロ。(たき出しプロジェクトを)自分の地域でもやりたいと思った。
情報を伝えるメディアと、地域に根ざす企業や人々が平時からつながり合う「共助の仕組み」。
北陸でスタートしたこの防災の輪は、9月には東京・お台場へ、そして全国の拠点へと広がっていきます。
木村拓也キャスター:
たき出しをしてもらうのではなくて、マニュアルを用いて一度自分たちで試みてみる、体験を通じて“分かっている”と“できる”の溝を埋めていく、これこそがまさに自分たちの防災力を高めていく鍵だと感じました。
