北海道新得町のトムラウシ山で登山中の女子高校生がクマ撃退用スプレーを顔付近に浴びヘリコプターで救急搬送された事故で、スプレーは引率教員が腰に装着していたものが登山道の枝に引っかかり誤噴射したことが新たにわかりました。
8月5日午前10時30分ごろ、トムラウシ山と避難小屋の間付近で「クマスプレーを誤って噴射してしまい浴びてしまった」と消防に通報がありました。学校行事として引率の教員2人を含む複数人で登山していた際に起きた事故で、スプレーを浴びたのは引率教員の後ろを歩いていた女子高校生でした。
その後の調べで、クマスプレーは引率教員が腰に装着していたもので、急なクマの出没に備えて安全装置を外した状態だったことがわかりました。
登山道を進む中で、スプレーが道沿いの枝に引っかかり誤って噴射。噴射時間は1秒に満たないほどでしたが、後方を歩いていた女子高校生の顔付近にかかったということです。他に巻き込まれた人はいませんでした。
女子高校生は目と顔の痛みを訴え、救助要請を受けた道警ヘリが出動。正午ごろに救助され、帯広市内の病院に搬送されました。搬送時、意識はあり会話も可能な状態で、手当てをうけましたが、外傷などはなく入院には至らなかったということです。
クマスプレーはクマと遭遇した際に噴射して撃退するためのもので、唐辛子成分を含むため目や皮膚に極めて強い刺激を与えます。すぐに使用できるよう安全装置を外すと誤噴射のリスクが高くなるので、取り扱いには十分な注意が必要です。
