令和8年熊本地震の発生から10日、震度7を観測した熊本県宇城市はいまどうなっているのか?

テレビ熊本の尾谷いずみキャスターが、住宅被害が多数確認されている宇城市豊野町を取材すると、苦しい状況でも住民同士が助け合い、奮闘する姿がありました。
壊れた家には多くの物が
尾谷キャスター:
豊野町の住宅です。壁やガラス戸などが剥がれ落ち、そしてこちら接続していたこちら側の棟は完全に分断し、1階の駐車場を押し潰して傾いてしまっています。
夫と娘夫妻の2世帯で暮らす家。坂田和子さん(77)は地震発生時、いつものように夫と居間でテレビを見ていたそうです。

坂田和子さん:
下から“ドーン”ときて、そして、ガチャガチャ揺れて。

坂田さんは発生から5日間車中泊を続け、現在は親類の家に身を寄せています。しかし、まだ家から取り出せていないものも多く、気がかりな日々が続いています。
坂田和子さん:
大丈夫ですよ、体がどうもなかったけん。お互いにもう頑張らなんねって言いよるですたい。
在宅避難を続ける人々と支援の輪
尾谷キャスター:
豊野小中学校近くの通り沿いでは、擁壁や屋根が崩れるなど大きな被害を受けた住宅がいくつも確認できます。
このあたりでは在宅避難を続けている人も少なくないということです。

壁に「熊本ガンバルケン ヨロシク」との手書きの紙が貼られた家もありました。
そうした人たちが物資を受け取りに集まっている場所がありました。10年前の熊本地震で被災し、3年前に本堂などの修復を終えたばかりという光照寺です。

光照寺の糸山公照住職:
豊野は元々村で、住宅の数も少ないので、あまりも報道されていない地域です。“少しでも多くの人が日常に戻れるようになってくれたらいいな”と願っております。
糸山住職がこれまで行ってきた災害支援が繋いだ縁で、各地から物資が届けられています。
苦しくても助け合いの輪
地元産の野菜や果物などを販売する物産館、アグリパーク豊野は、建物の被害が大きく、休業せざるを得ませんでした。すると「うちで販売を」と熊本市内の百貨店などから声がかかり、スタッフは人気のシャインマスカットを熊本市へ運ぶ作業に追われていました。

スタッフの福永千春さん:
ブドウはもう収穫時期を迎えていたので、皆さんの食卓に届けたいっていう一心です。
実っているブドウと生産者さんたちの頑張りと、大変なんだけどありがたい気持ちでお仕事をさせていただいます。

震度7の激しい揺れに襲われ、苦しい中でも助け合いの輪の中で奮闘する住民の方たち。
心配で家を離れられない、だから毎日来て様子を見たり片付けをしたり、そして車中泊を続けている方もいました。住民は皆本当に助け合って頑張っており、偏りがない支援の手が必要です。

