高校生たちの熱い夏、インターハイが始まっています。シリーズで福井県勢の注目選手やチームを紹介します。初回はレスリングで、5月の世代別アジア大会で優勝を果たした敦賀気比高校の日浦璃毘兎選手です。
静かなる実力者、越前市出身の日浦璃毘兎選手は、去年10月の国民スポーツ大会で優勝。さらに今年5月には17歳以下のアジア選手権をも制した、正に高校生世代トップレベルの実力者です。
「自分のレスリングをすれば、ある程度“勝てるな”というのは感じた」と日浦選手。普段は口数が少なく、大人しい性格だそうです。
しかし、ひとたびマットに上がれば、その内に秘めた闘争心があらわになります。
日浦選手を小学6年生の頃から指導している金城監督は「顔はクールで感情を表に出さないんですけど、すごく負けず嫌いなところがプレーにはすごく見えるところがありますね」と語ります。そして「やっぱり一番は多分持って生まれた勝負勘」だといいます。
チームメイトの松原選手も「タイミングもそうですけど、スピードもあって、分かっているのに入り込まれる場面がよくあります」とその実力を評価します。
去年の国民スポーツ大会、今年のアジア選手権、どちらも逆転が難しいと思われる厳しい状況から反撃し、試合をひっくり返して優勝をつかみ取りました。
金城監督は「ここぞというところのタイミングやキレが強み」だといい、国際大会でも好成績を残してきた日浦選手ですが今年思わぬ壁にぶつかりました。
今年3月と4月の全国大会では惜しくも敗退。「思った以上の結果がついてきた。自分の気持ち、メンタル面と実力が上手く噛み合っていなくて、3月と4月は全国大会で負けたけど、その時には試合に臨むときに自分の気持ち、モチベーションを上げることができなかったり、勝ちたいっていう気持ちが湧いてこないっていうところが自分の課題だった」
そこからもう一度練習の1本から気持ちを乗せて取り組むことを意識して金城監督と二人三脚で努力を積み重ねてきた日浦選手。
この夏も国際大会へ出場するチャンスもありましたが、日浦選手はインターハイの舞台を選びました。
金城監督は「3月と4月に負けた相手にどうしてもリベンジしたいからインターハイに出たいという意向があるので、きっちり優勝させたいしシニアでの大会でも活躍する選手になっていくと思う」と期待を込めます。
「自分から攻めるっていうのは意識している。優勝する気持ちで臨みたい」(日浦選手)
リベンジに燃える静かなる実力者が、全国の舞台で牙をむきます。
インターハイ初優勝を狙う日浦選手は、25日初戦を迎えます。
