各地は猛暑日が続く中、プールなど「水遊び」ができる場所に子供を連れていく親も多いかもしれません。
しかし、「無料で遊べる」身近な公園などの水遊び場には落とし穴があるといいます。
それが、水遊び場での子供の“盗撮”リスクです。
水遊び場での“盗撮”リスクの実態と対策方法を取材しました。
■昭和と令和の違い “着替え”を狙う「盗撮魔」
50年以上前、大阪・吹田市の万博公園の「水遊び場」では、子供たちが裸で遊んでいる、「昭和の風景」が広がっていました。
いまの公園の水遊び場には、「ラッシュガード」という上着を着るなど、裸で遊ぶ子供は少ないように見られます。
しかし、中にはその場で着替えをする子供も。
その瞬間を「盗撮」しようと狙っている人がいるというのです。
身近な場所に潜む盗撮などの危険に保護者からは様々な声が聞かれました。
【保護者】「プールなら溺れるとかに気を付けるが、(公園では)『盗撮』は意識もなかった」
【保護者】「怖いですね。(子供が)男の子っていうのもあって、あまり意識的には見ていなかったです。着替えは基本、車の中でしています」
■警備員が巡視する公園も 実際に“不審者情報”で出動
無料で遊べる水路がある大阪・枚方市の山田池公園では、警備員が2人体制で、平日は1日2回、土日は回数を増やして巡視活動を実施しています。
過去には不審者の情報をうけ、出動したこともあるそうです。
【尾上健治巡視員】「(通報内容は)『女の子をじっと見てる』という感じだった。(巡視活動では)同じところを行ったり来たりしてるとかね。
小さいお子さんをじっと見てる方がいたら、ちょっと注意はします。広い公園で都市公園なので、安全・安心な公園を心がけて日々やっています」
■盗撮「厳罰化」も SNSで被害の声相次ぐ
「盗撮行為」については、より厳しく取り締まるために、3年前から「性的姿態撮影等処罰法」が施行されました。
正当な理由なく16歳未満の子供の性的な部位や下着を撮影することを禁止するもので、施行後、全国での検挙件数は増加傾向にあります。
SNSでは「パパがいるときは近寄らないのに、私と娘だけの時は距離近くなる。明らかに公園に遊びに来てる感じじゃない」など、公園での被害を訴える声が複数上がっていました。
■「男の子」も盗撮被害に注意を!
気をつけないといけないのは女の子だけはありません。
去年、「盗撮魔」を目撃したという女性は、夫と0歳の娘と大阪市内にある公園の水遊び場に立ち寄った時に「男の子」を狙う「盗撮魔」に遭遇したと話します。
【盗撮を目撃した女性】「3~5歳ぐらいの子の下半身をスマートフォンでズームしながら写されている姿を見た」
「盗撮魔」は、胸に携帯を置きながら不審な動きをしており、違和感を覚えたと言います。
【盗撮を目撃した女性】「動画を映し出して、着替えている様子まで撮り続ける。下半身が露出されたタイミングを狙ってお母さんが着替えさせている真横を通るのを見ました」
着替えに集中していた男の子の母親はその存在に気が付いていなかったといいます。
【盗撮を目撃した女性】「子供たちがのびのびと遊べるような環境が整っていたのに、そういう方々がいると遊ぶこともできなくなってくる。下半身とか大事な部分は隠してあげないと、これも1つの親の責任なのかなと思いました」
■「見晴らしのよさ」が逆効果に?
「公園」という公共の場での被害にどう対応したらいいのでしょうか。
犯罪予防が専門の摂南大学・竹中祐二准教授は、公園とプールの管理体制の差を指摘します。
【竹中祐二准教授】「プールは管理人が常駐していたり、更衣スペースもきちんと用意されている。でも公園は水着になることを想定してつくってない。更衣スペースがないのは気になる」
一般的には防犯的に良いとされる「見晴らしがいい」という環境も、遠くから盗撮される危険性に繋がると指摘。
車の中で着替えさせたり、子供に着せる水着は露出の多いものを避けるよう心掛けてほしいと話します。
■記者も「不審人物」目撃!声をかけると…
取材した記者も実際に公園で不審な動きをする人物を目撃したことがありました。
【加藤さゆり記者】「水場の周辺をずっとぐるぐる回っていた人がいて。ただ立って(小さい子供が)着替えている様子を見て、ある程度時間が経ったら、また別の着替えているところに移動して。
『何してるんですか?』と聞いたら、『何もしてません』と言って去って行ったので、とがめることもできなかったし、通報する難しさを感じた」
竹中准教授によると、「見ることに興味・関心を抱いて満たされる人がいるという報告もある」として注意を呼びかけます。
【竹中祐二准教授】「法律で防ぐのはなかなか難しいところ。この声掛けをすれば完璧という魔法の言葉はないですけど、『こんにちは』と挨拶するだけでも違う」
■「水場は他の保護者もいて気づきにくい」からこそ気を付けて
盗撮問題に詳しい「ひいらぎネット」の永守すみれ代表によると「水場は他の保護者もいて気づきにくい」と指摘します。
「乳幼児でも外で着替えさせない」、「不審な人には声かけを」と呼びかけています。
生活の中にあり、誰もが憩う公園で安全に夏を過ごすために、大人も注意して過ごす必要がありそうです。
(関西テレビ「newsランナー」2026年7月17日放送)
