6月、政府が新たな首都直下地震の基本計画を発表しました。
その中で、「在宅避難」を都心部に住む人たちに呼びかけています。

この理由として、東京の人口で見ていくと、約1400万人。
都内の避難所は約3000カ所で収容人数が約317万人のため、足りていないということになり、単純計算で、“4人のうち3人”が避難所に入れない計算になります。

また、避難所ではプライバシーとか、衛生に関する課題もあります。
在宅避難のほうが、少ないストレスで避難生活を送れるという可能性があります。

ではこの「在宅避難」、頭ではわかっているような気がしますが、何がどのくらい必要なのかを見ていきたいと思います。

まず、東京都は在宅避難をする際の条件として「十分な防災備蓄があること」、「建物の耐震性が高いこと」、「浸水のリスクが低い」ことを挙げています。

その中でも5日は、「備蓄の量」を見ていきます。

一般的な両親と小学生以下ぐらいの子どもの3人家族で計算して、実際に何をどのくらい備蓄すればよいかというと、大きく分けて3つあり、「水」「食料品」「生活用品(衛生用品)」となっています。

3日分の目安量として、水は26リットル、食料品が26食分、生活用品がトイレ45回分、などが最低3日、多くて1週間必要といわれています。

では実際、どれぐらい備蓄しているのか、街の人に聞いてみると「水と食料が全然ないかも。一日分くらいしか多分備えられていないのでそれは困るなと」「生米はいっぱいあるが、レトルトのパックご飯はそんなにないかな」「備蓄品はおいしくないイメージがあるので、子どもの口に合うのかが不安」「念のためにいっぱい買っておこうという意識はあるといえばある」といった声が聞かれました。

さらに「備蓄品を置くスペースがない」という声もあったりと、分かってはいるけどなかなか準備できない、というのもあります。

そこで推奨されているのが「ローリングストック」です。
日頃食べているものを補充して、蓄えるという循環を多めにして一定量を保ちながら備蓄していく方法です。

大手ホームセンターの防災担当者は多くの人がやりがちなこととして「“一度だけそろえて安心してしまう”こと。備蓄は買って終わりではなく、“使いながら回していくもの”」といいます。

この「ローリングストック」というワード、それから「在宅避難」というワード。
避難所に行くだけではなく、在宅避難も選択肢の1つとして、頭の中に入れるということ、身構えずに日常生活の延長線上で準備していくという意識を持つということが、まさに備えなのかもしれません。