■福島市
2030年度中の開業を目指す、福島駅前の再開発ビル。
6月25日、福島市の馬場市長は改めて「スケジュールが大幅に遅れることはない」と強調し「しっかりとやりきれる現実可能なラインというのを見定めながら、鋭意進めていくということで、今は判断をしている」と述べた。

しかし、その事業費は700億円以上と膨れ上がり、仮に市が再開発を断念すれば商業ビルの開発を担う組合が抱える負債は230億円以上との試算も明らかに。
市が財源として当て込む、資金の手続き期限は来年度に迫っている。

■郡山市
一方、郡山で「問題」が見えてくるのは平日の午後6時すぎ。
朝や夕方に深刻化する渋滞。郡山市の調査では、駅の西口までの直線道路で最大150mの渋滞が発生したことがわかった。
利用者からは「混雑の頻度がかなり高い。渋滞を見込んで来ている」との声が聞かれた。

混雑を引き起こしている大きな要因のひとつは、一般の車とタクシーなどの営業車が同じレーンで入ること。
郡山市は渋滞を解決するため、来年度からさらなる工事に着手し、一般車と営業車を入口から完全に分けたうえで、一般車40台分の乗車待ちスペースも整備する計画を示した。
タクシー運転手は「少しはよくなるのでは。よくなってくれないと、みんなが困る」と語る。

■交通の専門家の指摘
期待の声がある一方、交通政策を専門とする福島大学の吉田樹教授は「今回の郡山市の一連の構想の中で、車をちょっと減らす、車が多すぎるってことに関してどういう手を打つってことが感じられない」と指摘する。

車を受け入れる容量が増えれば、駅に乗り入れる車が増えるだけになる可能性も。
整備の方向性が「車優先」になってしまうと、駅前そのもののにぎわい創出にはつながりにくく、宇都宮市などのように公共交通機関を充実させることで、街なかの活性化を目指した事例もあるという。
「車をどうするかってことを考えたら、やっぱり魅力的な都市や交通は作れない。車が中心ってことになると、空間としての居心地は悪くなる」と吉田教授は語る。

厳しさを増す「箱」の整備と、増える「車」への対応…それぞれの都市の玄関口はいま正念場を迎えている。

福島テレビ
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