ぷりぷりとした歯ごたえのホタテ。
今、旬を迎える中、価格の高騰により刺し身の盛り合わせからホタテが消える事態となっています。

イット!取材班が向かったのは、千葉・東金市にある海鮮焼きが人気の店。
店内のいけすにはサザエやクルマエビなど、新鮮な魚介がずらりと並んでいました。

中でも一番人気はというと、肉厚で濃厚な甘みが魅力のホタテ。
うまみと香ばしいバターじょうゆの香りが相性抜群です。

この店ではこれまで青森県産のホタテを使用してきましたが、入荷状況が安定しないため25日は別の産地のホタテを使用していました。

活き活き家 東金店・福永雅彦店長:
(2026年の青森県産は)大きさが通常よりも二回りくらい小さいと聞いている。(仕入れが)いつどうなるか本当にわからない。

さらに、ホタテの仕入価格も高騰しています。
2025年9月ごろはホタテ1枚を600円で販売していましたが、仕入れ値の上昇により現在、980円まで値上がりしています。

身がしっかりしてクリーミーな味わいのイワガキと変わらない価格です。

そして、ホタテの高騰の影響はこんなところにも。
イクラやウニ、サーモン、キンメダイなど15種類ほどのネタをふんだんに使ったこだわりの海鮮丼。
海鮮丼を食べていた客はあることに気づきました。

客:
あっ…ホタテが入ってなかった。高くなってるすごく。

値上がりが原因でホタテを海鮮丼から外したというのです。

店はこれ以上の値上げはできないため、今後は“身を削る覚悟”で臨むといいます。

活き活き家 東金店・福永雅彦店長:
これ以上売値を上げるのは難しいので、今後仕入れ値が上がったらうち(店側)がその分は吸収するのではないか。

なぜホタテの価格は高騰しているのでしょうか。
全国トップレベルのホタテの産地・青森県では異常事態が続いています。

青森県漁連によると、県産のホタテの水揚げ量は年々減少を続け、今年度は過去最低となる1万トンを見込んでいます。
10年前と比べると9割以上減少することに。

2025年の夏の猛暑による海水温の上昇などの影響で稚貝が死んでしまい、記録的な不漁になったことが主な原因だといいます。

活き活き家 東金店・福永雅彦店長:
(地元漁師に去年)9月になったからそろそろ(漁を)再開するかなってことで連絡したら、「ぜひ(ホタテを)送りたかったが、送れるモノがないんだよ」と。「来年の分の稚貝も、貝自体がほぼ全滅だ」と。良くなる要素が今のところ見当たらない。本当に不安でしかない。

東京・練馬区にあるスーパーでも、ある異変は起きていました。

マグロやタイ、イカサーモンが入った刺し身の4種盛り。
ホタテの貝柱がありません。

スーパーアキダイ・秋葉弘道社長:
あきらめたのは去年秋。(高くて)売れないよねというぐらい上がった。大トロより高い。

このスーパーでは仕入価格が約3倍になり、1年ほど前から刺し身の盛り合わせからホタテを外したといいます。

定番のホタテがない刺し盛りに客からは「値段はちょっと高いなと思いますね。これ買うんだったら他のもの買って、今日はごまかしちゃうかもしれない。安かったらもっと食べますね」「(ホタテは)手が出ないと感じる。(Q.価格が下がってほしい?)無理じゃないですかね…もう期待してない、慣れるしかない」といった声が聞かれました。

秋葉社長は価格の高騰でホタテが、食卓から姿を消しつつあると話します。

スーパーアキダイ・秋葉弘道社長:
手を伸ばせばあるぜいたくがホタテの立ち位置。決して安い物ではなかったが(ホタテは)手を伸ばしても届かないところにいった。

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