信州で活躍する“脱サラボウラー”についてです。愛媛県出身の男性は2025年に会社を退職し、長野市に移住。県のスポーツ専門員として、2年後に長野で開かれる国民スポーツ大会「国スポ」に向け、腕を磨いています。
■12連続ストライク「300点」!
なめらかなカーブを描き、投げたボールがピンに吸い込まれていくようにー
次々とピンを倒す愛媛県出身の虎尾貴之選手(34)。
ボウリングの「国スポ」選手です。
ボウリング 国スポ選手・虎尾貴之選手:
「来月に国スポの北信越ブロックがあるんですけど、それに向けて調整中、調子はいい感じに上がってきています」
2年後の2028年に長野県で開催予定の「国スポ」に向けて、県は有望選手を採用していて、虎尾選手もその一人。
2025年に採用され、県所属の選手として活躍しています。
虎尾貴之選手:
「スポーツに全力で向き合えるというのももちろんありがたいけど、その分プレッシャーも大いに感じているので、その分長野県の方々にも恩返しができるように頑張っていきたい」
虎尾選手のベストスコアは、12連続ストライクの「300点」!
これを毎月のように出すという実力者です。
■大きな挫折…初出場の国体で最下位
虎尾選手が初めてボウリングに触れたのは小学生の時。
そこからのめり込み、中学3年の時には愛媛県代表として国体に初出場。
しかし結果は、出場選手48人の中で「最下位」。
挫折を味わいました。
虎尾貴之選手:
「国体出場して最下位を取ったというのは、僕の中で大きな挫折ポイント」
負けず嫌いな性格の虎尾選手。
その後、猛練習を重ね高校3年の時には見事、国体で個人優勝。
雪辱を果たしました。
虎尾貴之選手:
「今までやってきたことが結果とつながって良かったというのもありますし、周りの方々に本当に支えられていたので、結果として感謝の気持ちを伝えられたのは、すごくよかった」
■海外転勤で両立できず“脱サラ”決意
高校卒業後は地元・愛媛で精密機械の製造会社に就職。
仕事とボウリングを両立する毎日が続いていましたが―。
虎尾貴之選手:
「インドの工場で現地民の製造の指導をしてました。海外に行っていた時はかなり忙しかった」
まさかの海外転勤。ボウリングができない環境に置かれ、専念できる場所を模索するように。
そんな中、2025年、県の協会関係者に誘われたことをきっかけに、退職を決意。
県所属の選手になりました。
今はまさに「ボウリング漬け」の毎日。
最低でも1日12ゲームは投げ込み、腕を磨いています。
虎尾貴之選手:
「ボウリングってメンタルスポーツな部分が大きいので、いかに冷静に同じ動作ができるかどうか。極力自分の中でタイミングや投げるフォームを同じように繰り返す意識で練習している」
■仲間が語る「驚異の精度」
この日、一緒に練習していたのは同じ国スポ選手の東麟太選手(21)。
東麟太さん:
「(虎尾選手はどんな選手?)精度(がすごい)。オイルの変化はあるんですけど、基本同じ場所を狙って、同じ所にボールが行くようにすれば同じようなボールのアクションが出るので、一つストライクのラインを見つけたらそこを逃さない精度が本当に素晴らしい」
チーム戦ではペアも組んでいる2人。
練習中もこまめにコミュニケーションをとります。
虎尾貴之選手:
「スピードの強弱は4歩の方が遅い?」
東麟太選手:
「丁寧に投げられる、4歩の方が」
東麟太さん:
「2人とも試合で緊張するタイプではないので、普段通り冷静に、アツくなるところはアツくなって、どちらかが崩れてしまう時間があると思うが、お互いコミュニケーションを取り合ってうまくいけたら」
■国スポで目指す「開催地優勝」
正確なコントロールで次々とストライクを出す虎尾選手。
挫折も栄光も経験し、さらなる高みを目指すために信州へ―。
2年後の国スポで開催地優勝を狙います。
ボウリング 国スポ選手・虎尾貴之選手:
「個人戦、チーム戦、優勝を目指して頑張っていきたい。今後、僕自身が、若手選手も今たくさんいますので、その中で一つの目標であり続けるために頑張りたい」
